メジャーリーグベースボール(MLB)のシーズン10年を迎えた彼は、5月にデトロイト・タイガースから事実上戦力外となり、その後シカゴ・カブスとマイナー契約を結ぶも、8月2日に契約を破棄し自由契約となった
37歳を迎え、新たな挑戦への思いを抱く前田の決断と背景について、広島カープ時代から続けて取材している山田結軌記者が詳しく報じている
移籍決断の背景
メジャーリーグにおいて先発投手の人数が不足しているヤンキースに対し、前田はカブスよりもメジャー昇格の可能性が高い選択をしたカブスは、前田と同じ右投げの先発投手ジェームズ・タイヨンやハビアー・アサッドの復帰が期待されており、競争が激化している
マイナー契約にある前田がメジャー契約を勝ち取るためには、他の選手をDFA(Designated for Assignment:メジャー40人枠から外れる措置)にしなければなりません
これは容易な道ではなく、前田は米国球界の事情を理解し、カブス傘下のマイナーリーグにとどまるよりも他の球団に移籍する道を選んだ
苦しんだメジャー10年目
メジャーリーグ10年目を迎えた前田の今シーズンは厳しいものだった5月7日にタイガースからDFAとなった後、カブスとマイナー契約を結ぶも、その後の成績は芳しくなかった
マイナー初先発の試合では、セントポール戦で2回4失点、コロンバス戦で4回途中5失点、シラキュース戦では2回途中で9失点と、屈辱の連続となった
この結果により周囲からは「マエケンはもうダメだ」「年齢的に衰えている」「球速が落ちている」といった厳しい声が投げかけられることとなった
前田健太選手のヤンキースへの移籍は、彼の挑戦心と危機感を象徴している。年齢や過去の成績に対する厳しい声がある中で、再起をかける彼の姿勢は多くのファンに感動を与える。これからの彼の活躍に期待したい。
キーワード解説
- 前田健太とは?プロ野球選手で、多くの功績を持つ投手で、メジャーリーグの舞台でも活躍している。
- マイナー契約とは? メジャーリーグのチームに所属する選手が、昇格を目指して低いレベルのリーグでプレーするための契約。
- DFAとは?選手をメジャーリーグの40人ロースターから外す措置で、事実上戦力外とされる。

