広島の街に愛される「カープ坊やマンホール」の誕生秘話とその進化

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広島のシンボルとして親しまれているカープ坊や

その愛らしいキャラクターをあしらった「カープ坊やマンホール」が、広島市内、特にマツダ スタジアム周辺に設置され、多くのファンにより親しまれています

このマンホールは、単なる下水道のフタとしてだけでなく、地域の文化や活性化の象徴として重要な役割を果たしています

今回は、カープ坊やマンホールの製作に携わった友鉄工業株式会社の山下俊哉シニアマネージャーに、その誕生秘話や思いについてお話を伺いました

カープと地域の結びつきを強めるマンホール

『カープ坊やマンホール』は、2009年にマツダ スタジアムの開業と共に登場しました

この企画は、旧広島市民球場からの移設に際し、地域の浸水対策を行う一環として取り組まれたものでした

特にこの地域は雨が降りやすい特性があり、効果的な浸水対策が求められていました

地域の芸術と連携したデザイン

マンホールのデザインは、広島市立大学芸術学部の学生によって考案され、スタジアム周辺にはカラーのものと無着色のものを合わせて約200枚以上設置されています

また、『デザインマンホール』としての先駆けともなったこの取り組みは、地域住民を巻き込む形で進められたことがポイントです

ファンの反応と運営の熱意

マンホールの設置当初、ファンの中には「カープ坊やを足で踏みつけるとはどういうことだ」という意見もあったものの、周囲の熱意により『カープ坊やマンホールの市民権』が得られました

球場の周辺でファンがこのマンホールを撮影する風景が広がり、その存在感はますます高まっています

マンホールの進化と記念デザイン
設置からはデザインは一つでしたが、2016年のカープの優勝を機に、さらに多くのデザインが登場しました

現在では、V7、V8、V9の優勝記念マンホールがあり、また2019年にはマツダ スタジアム10周年記念のマンホールも設置されました

これも全て、友鉄工業の手によるものです

カープ坊やマンホールの設置は、広島市とプロ野球の結びつきを深める好例と言えます。地域住民が自らの文化を誇りに思えるような取り組みが進み、観光名所としての役割も果たしています。今後のさらなる展開にも期待がかかります。
キーワード解説

  • カープ坊やとは?カープ坊やは広島東洋カープのマスコットキャラクターで、地域の親しみを象徴しています。
  • マンホールとは?マンホールは下水道のアクセスを可能にするためのフタで、一般的には鉄製ですが、デザインマンホールは地域特色を表現します。
  • 地域活性化とは?地域活性化は、地方の経済や文化を活性化するための取り組みで、地域住民の参加が重要な要素です。

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