試合は延長11回、1死三塁のチャンスを作り、相手の暴投により勝ち越し点を奪いました
特に試合の流れを引き寄せたのは、前川誠太内野手(22)の一打でした
前川は2回に先制となる2点適時二塁打を放ち、プロ初スタメンでマルチ安打を記録し、目覚ましい活躍を見せました
試合中、歓声と悲鳴が交錯する中、三走の羽月選手は悠々とホームベースを踏み、待望の1点が思わぬ形で入ったことが、高揚感を生む要因となりました
新井監督は試合後、「全員での粘り勝ちだと思います」と選手たちの奮闘を称賛しました
同点の延長11回には、先頭打者の坂倉選手が左中間二塁打を放ち、1死三塁の好機を作り出しました
続く二俣選手の打席で、相手ピッチャーのマルテが初球を暴投し、羽月選手がホームに戻り勝利を確定させました
前川選手はこの日、プロ初のスタメンとして二回1死二、三塁で左中間へ2点適時二塁打を放つプレーを見せました
初対戦のマラー投手の149キロ速球を完璧に捉え、「つないでもらったし、自分が(走者を)返すぐらいの勢いでいきました」と振り返ります
前日の7日には、代打として出場した際にプロ初安打も記録しており、「きのう1本出てホッとしたんですけど、切り替えて今日もいこうと思った」と心境を語りました
4回の2死では左前に運びプロ初のマルチ安打を達成
名古屋のカープファンに嬉しい報告をしました
この日は母校である敦賀気比高等学校が夏の甲子園初戦に出場しており、結果は残念ながら勝利には至りませんでしたが、自身と同じ時間帯に後輩たちがプレーしていることを意識し、「『おめでとう、ここからがスタートやで』と監督に言ってもらった」と振り返ります
そして、強豪校での3年間が現在の自分の礎になっていると感じているようです
新井監督も前川選手の活躍を高く評価し、「バットの扱い方がうまい」と述べました
「泥臭く必死にチームに貢献できるように頑張りたい」と前川選手のひたむきな姿勢がカープに新たな風を吹かせています
今回の試合は、広島が巧妙な戦略と選手たちの連携で勝利を収めた印象です。特に前川選手の活躍は、今後のチームにとって大きな励みになるでしょう。新しい才能がチームに新たなエネルギーをもたらす契機となり、さらなる成長が期待できると感じました。
キーワード解説
- 延長戦とは?延長戦は、レギュラータイムで決着がつかなかった場合に行われる追加の試合時間で、通常は攻撃と守備を交互に行います。
- 暴投とは?暴投とは、投手が意図しないところに投げてしまい、捕手がボールを捕れない状況を指します。これにより走者が進塁したり、得点することがあります。
- 適時打とは?適時打とは、得点の可能性がある場面で安打を放ち、走者を返すヒットのことを指します。

