オリックス・内藤鵬が得点力不足解消の“起爆剤”として期待される
オリックス・バファローズの内野手・内藤鵬(20)が、チームの得点力不足を打破する“起爆剤”として注目を集めているオリックスは、直近のロッテ戦で連敗を5で止めたが、7月から8月にかけての23試合では7勝16敗と厳しい状況が続いていた
中でも、6度の完封負けを喫し、5連敗中はわずかに適時打1本という得点力の低下が問題視されていた
内藤は、球団のレジェンドである李大浩(イ・デホ)氏(43)に憧れを抱く右のスラッガーであり、プロ3年目を迎えている
しかし今季は1軍には出場していない
ウエスタンリーグでは3本塁打を記録し、1軍初昇格を目指しながら練習を重ねている
内藤は「昨年まではけがで試合に出られなかったので、今こうして野球ができることがすごく幸せです」と語り、心技体ともに充実感を抱いている
昨年は、左膝と左肩のけがで辛いシーズンを送り、今季は「確実性の向上」をテーマに掲げるなど、日々成長を重視している
高卒ルーキーの22年はウエスタンリーグで打率1割9分8厘、2本塁打、15打点という成績だったが、昨年(23年)には9月のソフトバンク戦でプロ初安打を放ったものの、その後は得点を挙げられずにいた
しかし、昨年のオフシーズンに就任した福川将和2軍打撃コーチからの指導を受けて、打撃スタイルに変化をもたらしたことが、彼にとっての転機となった
福川コーチは「下半身を意識して打つべき」とアドバイスし、内藤はそれを実践に移す
特に「下半身がブレなければ打撃の確実性が上がる」と実感しており、2月から継続的に行っているティー打撃や反復練習により、少しずつ打席での対応力・確実性が向上している
内藤は7月20日のフレッシュ球宴でも適時打を放ち、ウエスタンリーグでの打率は2割3分1厘、3本塁打、30打点に達し、基本的な力を示している
また、過去2シーズンでのけがを反省し、減量にも挑戦
体重を103キロから5キロ落としたが、飛距離は維持できているという
高校通算53本塁打を記録した内藤にとって、1軍でのプレーは夢であり、それに向かって努力を続けている
彼の主な守備位置でもある一、三塁には頓宮や広岡、宗選手がレギュラーとして君臨しており、「試合に出るには、打撃、走塁、守備全てをしっかりとこなす必要がある」と、切実にチャンスを掴みたいと意気込んでいる
内藤鵬は、日本のプロ野球界で李大浩氏のような4番打者になることを夢見ており、憧れの背番号25を背負いながら、その素質を証明する時を待ち望んでいる
オリックス・内藤鵬選手の奮闘は、チーム全体の得点力向上において親活の期待がかかる。怪我に苦しんだ過去をはねのけ、努力を重ねる姿勢は多くのファンに感動を与えている。内藤選手が1軍でどのように成長していくのか、今後の活躍が楽しみだ。
キーワード解説
- 得点力不足とは? チームが試合で得点を上げられず、試合に勝つことが困難になる状態を指します。
- スラッガーとは? 主にホームランなど長打を狙えるパワーヒッターを指します。
- 完封負けとは? 試合において相手チームに一点も得点を許さずに負けることを意味します。
- 下半身を意識して打つとは? 打つ際に体を支える下半身の安定性を重視する打撃方法を指します。

