シーズン途中に加入したドリスは、その安定したピッチングでチームの勝利に大きく貢献している
8月9日のヤクルト戦(京セラドーム)では、先発のジョン・デュプランティエが5回1失点の好投をかき消さないよう、6回にドリスがマウンドに上がった
先頭打者の長岡秀樹には中前に運ばれるも、その後は内山壮真と村上宗隆をスプリットとスライダーで連続三振に仕留め、ホセ・オスナには四球を与えたものの、山田哲人をスプリットで三ゴロに打ち取り、無失点に抑えた
これで復帰後初ホールドを記録し、シーズン5試合登板での防御率は1.93と安定した成績を残している
ドリスは、過去には阪神の守護神として君臨し、来日4年間で96セーブを達成
特に2017年には37セーブを記録し、その年のセーブ王に輝いた
最速164キロの直球と落差の大きいスプリットを武器に、打者を打ち倒してきた
現在37歳となるドリスは、直球の球速こそ150キロ前後に落ちたものの、スプリット、スライダー、ツーシームと多彩な球種でアウトを重ねる能力は衰えていない
阪神は、支配下枠70人の最後の選手としてドリスを獲得した
彼は2019年に阪神を離れた後、メジャーを経て日本に再登場した選手であり、藤川球児以来9年ぶりに阪神に復帰した外国人選手でもある
今季の補強では、藤浪晋太郎がDeNA、青柳晃洋がヤクルトに入団するニュースが注目されたが、ドリスもまた大きな戦力として期待されている
他球団のコーチからは、「ドリスは日本の野球を熟知しており、打者を抑える術を知っている
登板を重ねるにつれてより良くなっていく可能性が高い」と警戒の声も上がっている
阪神ファンは、この頼れる左腕がチームの勝利をどれほど支えるのか期待を高めている
ラファエル・ドリス選手の復帰は阪神にとって大きな意味を持っています。彼の経験と安定したピッチングスタイルが、チームの勝利に寄与することは間違いありません。かつての守護神が戻ったことで、ファンやチームメイトも期待感に満ちています。しかし、年齢に伴い球速は落ちているため、どのようにそれを補うかが今後の課題になるでしょう。
キーワード解説
- リリーバーとは?:リリーバーは、先発ピッチャーが降板した後に登板し、試合を支える役割を持つ投手のことです。非常に重要な場面で投げることが多く、信頼感が求められます。
- ホールドとは?:ホールドは、投手が試合中に、リードを保ったまま投球した場合に与えられる称号の一つで、主にリリーバーに与えられます。これは、ゲームを締めくくる役割の重要性を示します。
- セーブ王とは?:セーブ王は、特定のシーズンにおいて最も多くのセーブを記録した投手に贈られる称号です。これは、その選手がどれほど試合の終盤においてチームを守る能力があるかを示します。

