10日のヤクルト戦(京セラドーム)では、プロ初の猛打賞を記録し、これで3試合連続でマルチ安打を達成
さらに、彼は9試合連続で出塁を果たし、下位打線の重要なキープレーヤーとしての役割を果たしている
高寺選手が好調を維持している理由の一つは、今年の6月中旬にバットを変えたことだ
そのバットは、昨季まで阪神に在籍していた助っ人選手ミエセスのもので、「持つだけで打ちやすい」と評判だ
特に、このバットの特徴は通常よりも太めのグリップ部分にあり、芯を捉える感覚が改善されたことで、高寺選手は打撃に「余裕」が生まれたと語る
試しに使用を始めた際、彼は試合でのパフォーマンスが向上し、6月19日のウエスタン・リーグでの広島戦では、いきなり4安打を記録した
以降、6月20日以降の成績は49打数で18安打を記録し、打率は驚異の.367に達している
高寺選手は「詰まっても打球が飛んで行く感覚があるため、球を長く見られるようになった」と振り返る
さらには、7月27日からは出場した9試合全てで出塁を果たし、その間に6四球を選び、多くの場面でのつなぎ役として活躍
打撃コーチの小谷野氏も「合っていると思う」と高寺選手の新たなバット選びを支持している
7月30日の広島戦では、中堅に強烈な打球を放つなど、今迄にないパフォーマンスを魅せている
元々、高寺選手は佐藤輝選手などからもその打撃センスを認められた才能の持ち主で、ファーム暮らしが長かったが、さらなる成長を見せ始めている
ミエセスのバットが彼の助けになっているというのは、意外な展開だが、彼自身の努力と技術がその背景にあることに疑いはない
高寺の成長はまだ始まったばかりであり、今後の活躍が期待される
高寺選手の近況は非常に興味深い。彼のバットの変更が成績向上につながるとは、バットの特性が打撃にとっていかに重要であるかを示している。新しい道具を通じて選手が自身のパフォーマンスを向上させる姿は、野球における成長の一例と言えるだろう。
キーワード解説
- マルチ安打とは?:同じ試合で2安打以上を記録することを指し、打者の調子を示す指標とされる。
- 出塁とは?:打者が安打、四球、死球などで塁に出ることを意味し、チームの得点機会を生む重要な行為である。
- バットとは?:野球で球を打つための道具で、選手の打撃スタイルやパフォーマンスに大きな影響を与える。

