この試合では、先発投手・松本航(28)の乱調が目立ったが、特に注目されたのは試合中のバッテリー変更である
初回の難局 - 松本航の苦悩
松本は、試合の立ち上がりで制球を乱し、40球を投げる間に、2四球を許し、さらに4本の適時打を浴びるなどして、いきなり5失点この安打の中には、相手打線の餌食になった変化球も含まれた
制球が定まらない状況は、リードを担当していた捕手・柘植世那(28)との連携にも影響を及ぼし、厳しいスタートとなった
バッテリーの入れ替え
西口文也監督(52)は、初回の後に柘植を見切る決断をし、2回からベテランの炭谷銀仁朗(38)に交代この采配の裏には、松本の状態を改善しようとする狙いがあった
監督は「初回はボールをそろえ過ぎたかな」と振り返り、柘植のリードに対する不満を明らかにした
炭谷銀仁朗の役割
炭谷は、松本をリードしている間、投球に対する細かな指示や声がけで彼を落ち着かせ、以降の回では無失点投球を実現これにより、最終的にホークス打線を押さえることに成功した
西口監督は、炭谷の働きについて「松本をしっかり立て直してくれた」と感謝の意を表した
今後の展望
この試合の結果は3連勝を狙う西武にとって非常に厳しいものとなったが、今後、松本が炭谷との連携を深め、さらなる成長を遂げることが期待されるまた、監督のフレキシブルな選手起用も、今後の試合運びに影響を与えるだろう
この試合では、投手と捕手のコンビネーションの重要性が改めて浮き彫りになった。松本が初回に失点を重ねる中、捕手のリードが鍵となり得るが、それがうまく機能しなかった。ベテラン捕手によるリードの必要性と、選手の成長の可能性が見えた試合でもあった。
キーワード解説
- 初回とは?試合の開始から最初のイニングを指す。特に初期にゲームの流れを決める重要な局面となる。
- 制球とは?投手がボールを投げる際に、意図した地点に正確に投げられる能力を指す。
- 捕手とは?野球で投手の投げたボールを受ける選手。試合の流れや戦略をコントロールする役割を担う。

