この日の試合では、西武の隅田知一郎投手がプロ4年目で初の10勝へ王手をかけていたが、まさかの悲劇が待っていた
試合は初回から西武が4点を先制し、5回までに6点のリードを築くなど、試合の流れは有利に進んでいた
しかし、厳しさを増す状況は突然やってきた
6回裏のこと、隅田が1死満塁の場面で太田選手に対して甘く入った変化球を狙われ、プロ初のグランドスラムを献上してしまう
その後も続けて6回には中川選手に左越えの2ランホームランを浴び、結局6失点という重苦しい結果となった
「序盤に大量の援護をもらった中で、3者凡退のイニングを作ることができず、その結果チームのいい流れを止めてしまいました
皆さんに申し訳ない気持ちです」と隅田は悔しさを隠せなかった
試合は延長に突入し、運命の12回で中村祐選手が広岡選手に左越えのソロホームランを献上し、サヨナラ負けを喫した
この結果により、オリックスとのゲーム差が再び5.5となり、西武の順位にも影響を及ぼすことになった
試合を見守った西口監督は「6点取って逃げ切らないといけない
しかも投手が隅田ということを考えると…」と苦渋の表情を浮かべ、選手たちへの期待と不安を語った
今回の試合を通じて、隅田投手が持つ期待とプレッシャーの間で揺れている様子が浮き彫りになりました。試合の途中での大逆転は、この競技の厳しさを改めて感じさせます。これから彼がどのように立ち直っていくのか、多くのファンが注目することでしょう。
キーワード解説
- グランドスラムとは？一度の打席で満塁の状況から、ホームランを打つことで4点を得ることを指します。
- 3者凡退とは？1イニングの中で、ひとりも出塁することなく攻撃が終了することを意味します。
- サヨナラ負けとは？試合の最終回に相手チームが得点し、逆転されることで試合が終わることを言います。
