１１勝目をかけたマウンドで初回は無失点で立ち上がった
試合前に控え捕手としてスタンバイしていた正捕手ラッチマンが右脇腹の痛みのため出場できず、急遽Ａ・ジャクソンとのバッテリーが組まれるというアクシデントもあったが、菅野は冷静に投球を続けた
初回、１番・アンソニー選手に二塁の内野安打を許すも、２番・ブレグマン選手を中飛に打ち取ると、続く３番・デュラン選手も中飛に仕留める
４番・ストーリー選手には左前安打を打たれて２死一、二塁となったが、この場面で注目の「日本人対決」が待っていた
５番・吉田正尚外野手（３２）との対決は公式戦では７年ぶり
巨人時代の２０１８年６月には交流戦で対峙し、初回には適時打を許していた経歴がある
菅野は「吉田君には内角の直球を簡単にはじき返された」と語るほどの相性の悪さを抱えていた
しかし、この日の対戦では６球目に外角のスプリットで吉田を空振り三振に仕留め、見事にピンチを切り抜けた
前回の１４日（同１５日）のマリナーズ戦では、６回途中で３安打１失点という好投を見せ、メジャーリーグにおける日本人ルーキーとしては史上１０人目となる１０勝目を挙げた
３６歳シーズンでの新人１０勝は、成績を残した１０人中で最年長という記録だ
菅野自身も「これがあくまで通過点ですが、素直にうれしい」とコメントしており、８月はこの日までの３試合で２勝０敗、防御率２．６０と安定感を取り戻している
今回の試合で菅野投手はアクシデントにもかかわらず、冷静な対応を見せました。特に吉田選手との対決は注目を集めており、彼の成長を実感できる瞬間でもありました。菅野投手の経験と冷静さが、チームを勝利に導く鍵となるでしょう。
キーワード解説
- バッテリーとは？：バッテリーは野球において、投手と捕手の組み合わせを指します。彼らはチームの守備を支える重要な役割を担っています。
- スプリットとは？：スプリットは、投手が投げる変化球の一種で、フォークボールのように落ちることが特徴です。この球種は打者にとって打ちにくい球です。
- 防御率とは？：防御率は、投手がどれだけ失点を防いでいるかを示す指標で、低いほど良い成績とされます。
