現在、彼は18試合に登板し、驚異の防御率1.72を記録
ゲームに登板するたびに平均して7回以上投げ、直球のスピードは試合終盤でも150km/hを超えています
このような圧倒的なパフォーマンスを維持する理由は何なのでしょうか
自己最速の160kmに1試合17奪三振も
5月24日の千葉ロッテ戦で今井選手は自己最速となる160km/hを計測この球速の表示にスタンドが騒がないほど、彼の投球に慣れたファンも多いようです
自身2度目の二桁勝利を挙げる中、今井選手は「スピードにはこだわっていない」と語ります
昨年のシーズンから、彼が開幕投手を務めることは記憶に新しく、4月と5月の成績は非常に安定しています
また、HQS(Quality Startよりもさらに厳しい評価基準)を開幕から10試合連続で達成し、1試合17奪三振を記録しました
真っ直ぐを諦めるバッターが増えて「残念だな」
今井選手の強みと言えば、ストレートの威力先発した試合では、キャッチャーの古賀悠斗選手が「真っ直ぐを待っているバッターでも、ヒットにはならない」と証言しています
今井選手自身も、自身のストレートの回転効率が向上したことを語りつつ、バッターが真っ直ぐを打ち返す意欲が低下していることに「少し残念」と感じています
彼の投球スタイルは基本的に真っ直ぐとスライダーに頼っており、打者との真っ向勝負の機会が減っている現状に悔しさを抱いています
ウエート・トレーニングで力を向上
幼少期からボールが速かった今井選手は、プロ入り後も周囲の選手に刺激を受け、さらなる速度向上を目指しウエート・トレーニングに励みました特にコロナ禍により開幕が遅れた2020年には、トレーニングに多くの時間を割くことができ、制球力と球速の向上を実感したと言います
全力で投げるプレースタイルを守りつつも、試合ごとに成長を続けている彼の姿勢が、今の成功に繋がっています
プロ入り後、試行錯誤のピッチングフォーム
今井選手はプロ入り以来、自身のピッチングスタイルを探し続けています登板するたびにフォームが変わることがあり、周囲からはかつて岸孝之のフォームに似たと評されていましたが、他にもダルビッシュ有や千賀滉大などの有名投手のフォームを模倣し、独自のスタイルを模索してきました
彼の成長は、失敗を重ねながらも学び続ける姿勢にあります
今井選手の圧倒的なパフォーマンスは、多くのファンに期待されています。彼は静かに成長を続けており、彼自身の成長を確信しています。打者にとっては難しい存在となっている今井選手の直球をどうやって克服するのかが、今後の試合での見どころです。
キーワード解説
- 奪三振とは?打者がバッティングに失敗し、三回連続してアウトになることを指します。
- 防御率とは?投手が試合で与える自責点の平均値を表したもので、低いほど優秀な投手とされます。
- HQSとは?Quality Startをさらに厳しくした基準で、投手が7回以上投げ、自責点が2点以下の場合を指します。

