そこで最も注目を浴びた選手が、内野手の野村和輝選手(22)だった
田邊徳雄3軍野手コーチ(59)は、彼のバッティング練習における意欲を称賛し、「このキャンプ中に最もバットを振り込んだ」と明言した
野村和選手は、東大阪大柏原高から独立リーグの石川ミリオンスターズを経て、2022年のドラフトで西武ライオンズから育成1位として指名された
身長183センチ、体重100キロの体格を持ち、強力なパワーと卓越した野球センスを兼ね備えた選手だ
今季は彼にとって3年目のシーズンで、田邊コーチは彼のポテンシャルを高く評価している
特に、かつて6度の本塁打王に輝いた中村剛也選手や2000本安打を達成した栗山巧選手と共に指導してきた経験を踏まえ、「野村和の打撃力はトップ選手に劣らないが、あとは技術的なコツを掴むことが重要だ」と助言している
キャンプ中、野村選手は毎日2時間半の個別練習に励み、田邊コーチの指導を受けた
彼は、基本的なバッティングを徹底的に学ぶ重要性を認識し、「合宿だけではなく、普段から田邊さんと一緒にトレーニングしている
今年一番一緒にいる時間が長い方です」と感謝の意を示した
また、野球人生における態度や心構え等についても教わる中で、特に印象に残った言葉が二つあり、「1年でも長くユニフォームを着ろ」と「コツを掴むことでタイトルを獲ることができる」というものだった
今季、彼は右膝の怪我により目標であった支配下選手契約は実現しなかったが、彼はネガティブな思考に囚われず、むしろ前向きな姿勢で練習に取り組んでいる
「落ち込む暇があったら練習する」と語る通り、野村選手はグラウンドで常に声を出し、チームの雰囲気を明るくしようと努力を怠っていない
野村選手の最終的な目標は、中村剛也選手に次ぐホームランバッターだ
「家族やコーチ陣の期待に応えるため、一生懸命努力して、長くユニフォームを着続けたい」と語気を強める彼は、まずは「コンタクト率と再現性」を向上させることに注力し、成長を目指している
野村和輝選手の進化に対する姿勢は、若い選手にとって模範です。厳しい指導を受けている中で、彼が目指しているのはただ勝つことだけでなく、周囲への感謝やチームの雰囲気を明るくすることです。環境は過酷であるものの、彼のポジティブな精神が成長につながることでしょう。
キーワード解説
- 夏季キャンプとは?:スポーツチームがオフシーズンに集まり、特定の場所で集中的にトレーニングを行う期間を指します。
- 支配下選手契約とは?:プロ野球選手が契約され、チームの一員として試合に出場できる資格を得ることを意味します。
- コンタクト率とは?:打者がボールにバットを当てる確率のことで、打撃力を測る重要な指標の一つです。

