戸郷投手は、自身の愚行に悔しさを隠せず、ベンチ前でグラブを叩きつけ、険しい表情でグラウンドを見つめる場面が見受けられた
試合の7回、2死二塁から投手の床田に安打を許し、その後、1番・中村奨選手に147キロの直球を軽打されて、痛恨の右前適時打を浴びた
結局、7回9安打3失点で自己ワーストタイの8敗目を喫し、今季マツダスタジアムでは3戦2敗という結果に終わった
戸郷は「本当に今日は僕の責任」と落胆の表情を見せた
登板初回には連打を浴びて2失点
初回の出だしに対する悔いは強く、「今日の試合はそこで負けたかなと
探りながらの投球になってしまい、良い球を探す前に打たれてしまった」と振り返った
しかし、2～4回はフォーク、スライダー、ツーシームを駆使し、3者凡退という理想的な展開になった
だが、7回には球数が90を超え、最後まで粘りきれなかった
マツダスタジアムでは4月に自己最悪の10失点でKOされ、5月にも2発を浴びている
このため、広島戦は更なる鬼門となった
阿部監督は「何とか踏ん張ったんだけど」と言葉を絞り出した
それでも、戸郷選手は“ゾーン”に入る集中力を見せた
無死一、二塁の場面では三振、遊ゴロ併殺でピンチを切り抜けた
マウンドでは相手のチャンステーマを無意識に口ずさみ、「しっかりリラックスしながらできた」と語った
昨季は3年連続で12勝を挙げており、ピンチを脱する時にはこのような光景が見られるのだ
この試合の前、戸郷投手は19日のヤクルト戦（神宮）で4勝目を挙げて以来、中6日での登板だった
「試合前のブルペンはすごく良かった
先頭を抑えるという基本的なところを頑張らなければ」と自己反省を述べた
戸郷投手の試合は、失点があったもののピンチを乗り越える場面が多く見受けられ、精神的な強さが光りました。特に、無死一・二塁からの併殺を成功させた場面は、彼の能力が際立った瞬間でした。今後の試合での成長が期待されます。
キーワード解説
- ハイクオリティースタート（HQS）とは？ 投手が7回以上投げて、自責点を2点以下に抑える試合のことを指します。この成績は、投手の安定性やゲームの支配力を示す重要な指標です。
- 直球とは？ 投手が最も基本的な投球フォームで投げる球で、最も速く、コントロールが良いことが多いです。直球はバッターに対しても強いインパクトを与える球種の一つです。
- フォーク、スライダー、ツーシームとは？ フォークは沈む球、スライダーは横に曲がる球、ツーシームはわずかに曲がる直球で、どれもバッターを翻弄するための重要な球種です。
