元阪神・伊藤隼太のプロ入りからの苦悩と現在のコーチ業

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現在はオイシックス新潟でコーチを務める元阪神の伊藤隼太選手

2011年に阪神からドラフト1位指名を受けた彼は、期待と重圧を背負いながらプロ野球の世界に飛び込んだ

しかし、その華々しいスタートには複雑な思いもあったという

初本塁打は苦い思い出

伊藤選手のプロ初本塁打は満塁ホームランという華々しいものであったが、その裏には一つの苦い思い出がある

試合は巨人がリーグ優勝を決めた後の消化試合であり、伊藤選手の打席にはブーイングが飛んだ

金本選手の敬遠の後、プレッシャーの中で飛び出したこの一打は、プロ野球の歴史に残るものであったが、彼自身は喜ぶどころではなかった

ドラフト1位の重圧

伊藤選手が1位指名を受けた2011年のドラフトは「BIG3」と呼ばれ、大学生投手に注目が集まっていた

しかし、阪神は俊足巧打の外野手として伊藤選手に白羽の矢を立てた

彼がキャプテンを務めた慶應大学は、大学ジャパンの4番を任されるなどの実績を持つ選手であった

同年、彼は期待の表れとして伝説の選手と同じ背番号51を与えられた

期待と現実

伊藤選手は、自身がドラフト1位指名されることに対して浮ついた気持ちを抱いていたが、その喜びの裏にはプロ野球選手としての重責を理解していなかったと振り返っている

「周りはチヤホヤしてくれたし、色紙が実家に積み上がるほどだったが、ことの重大さを分かっていなかった」といった心境を語った

現在の活動

阪神での選手生活後、伊藤選手はトライアウトを経て、現在はオイシックス新潟のコーチとして新たな道を歩んでいる

選手としての経験をもとに、若い選手たちにその経験や知識を伝え、育成に従事している

彼の過去の成功と挫折は、現在の指導者としての役割に生かされている

元阪神・伊藤隼太選手のインタビューは、スポーツ界における期待とプレッシャーを象徴するものです。ドラフト1位指名の重圧を理解していなかったことや、初本塁打の裏にあった複雑な感情を語る彼の姿は、多くの選手たちにも共通する思いだと言えるでしょう。現在はコーチとして新たな役割に挑戦している彼の姿勢には、今後の若手選手たちへの期待がかかります。
キーワード解説

  • ドラフト1位指名とは? チームが選手を選ぶ際に最も高い順位で指名されることを指します。多くの期待がかかるため、選ばれた選手には大きなプレッシャーがあります。
  • 満塁ホームランとは? 攻撃中のチームが三塁、二塁、一塁すべての塁に走者がいる状態で打たれるホームランのことです。チャンスが最大限に生かされるため、試合の流れを変える重要な一打とされています。
  • トライアウトとは? 選手が契約を希望するチームに対して、自らの実力をアピールするために行う試験や試合のことです。元プロ選手もこの機会を利用して再起を図ります。

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