阪神は9回に3点を追い、まずは1点を返すと、なおも2死二塁の場面で新鋭・高寺が中前へタイムリーを放ち、1点差に縮めた
期待を寄せる横浜の虎ファンの前に代打・近本が登場すると、球場は地鳴りのような歓声に包まれた
しかし、試合は一ゴロで終わり、惜しくも逆転には至らなかった
試合後、藤川監督は早速気持ちを切り替え、甲子園での久しぶりのホームゲームに期待を膨らませた
「明日から甲子園に戻れるので非常に楽しみです」と満面の笑みを浮かべた
夏のロードの最終戦での3被弾により逆転負けを喫したものの、試合内容には深く言及せず、次の試合に目を向けた
夏のロードを振り返ると、阪神は14勝7敗1分けという好成績を収め、前回のリーグ優勝時(2023年)以来、2年ぶりに勝ち越しを達成した
特に“球児流マネジメント”は光を放った
この試合では近本をベンチスタートとし、主力選手の積極的な休養を実施
中野や佐藤輝、大山などもベンチスタートとなっていた
これにより、出場機会を得た熊谷や高寺が躍動することができた
先発陣についても、村上や才木を中心とした“7人制ローテ”で戦っており、余裕を持って試合を進めることができた
ブルペンでは腰に疲労が見えた岩崎を抹消し、途中加入のハートウィグやドリスを利用するしも、勝ちパターンを模索する姿勢が見られた
また、育成出身ルーキーの早川選手が前夜にプロ初先発初勝利を挙げるなど、夏のロードは収穫の多い期間となった
とはいえ、藤川監督は振り返ることなく、「1年間同じです
ただ、甲子園に戻れるのは非常に楽しみなんです」と述べ、前向きな姿勢を崩さなかった
長期ロードにおける全8カードに敗北がなく、優勝マジックは111まで減少
さて、甲子園の大観衆の前で宿敵を打ち砕き、優勝モードへ突入する日が待ち遠しい
阪神夏ロードにおける成績
| 年 | 勝ち数 | 負け数 | 引き分け数 |
|---|---|---|---|
| 2023 | 18 | 9 | 0 |
| 2017 | 16 | 10 | 0 |
| 1968 | 15 | 8 | 0 |
| 2013 | 14 | 8 | 0 |
| 2025 | 14 | 7 | 1 |
キーワード解説
- 藤川監督とは?プロ野球チーム阪神タイガースの監督で、選手出身。選手としての経験を活かし、チームを指導しています。
- 甲子園とは?阪神タイガースの本拠地であり、兵庫県に位置する球場。野球ファンにとって特別な場所とされています。
- ブルペンとは?試合中に投手が投球練習を行う場所で、リリーフ投手が待機する施設です。

