もともと新人時代から“大器”と評されていた佐藤選手が、いかにして覚醒し、今季の絶好調を維持しているのかを追ってみた
ドラフトでの選択と初年度の苦悩
2020年のプロ野球ドラフトは“豊作”として知られ、その年の新人王には広島カープの栗林良吏投手が輝いた佐藤選手は近畿大学から阪神が1位指名を行い、4球団競合の抽選を勝ち抜いて入団が決定した
その際、当時の矢野燿大監督は佐藤選手の魅力に惹かれながらも、他の選手に興味を示していたという
「ドラフトは球団としての補強で、関西出身のホームランバッターは貴重ですから、指名を決めました」と矢野監督
この選択は将来性に期待を寄せたものだったが、1年目はオープン戦では好調だったものの、シーズン中には173三振を喫し、波の激しいシーズンを過ごした
指導者の交代と成績の変化
その後、岡田彰布監督の就任により、佐藤選手は5番打者として日本一に貢献するも、四球の少なさや失策の多さから評価は高くなかったと報じられる特に昨季は自身最少の16本塁打に終わるなど、苦しい時期を過ごした
新たな転機、藤川球児監督との出会い
今季、藤川球児新監督のもとで、佐藤選手は直面している課題を克服しつつある8月24日現在、32本塁打、78打点という驚異的な数字を記録し、打撃二冠争いをリードしている
失策も昨季の23から2へと大幅に減少するなど、守備面でも成長を遂げている
矢野監督が再び振り返る
「ドラフトは縁であり、引き当てることで新たな才能が開花するのを見られるのは、指導者としても嬉しいことです」と語った
阪神の佐藤輝明選手の成長には多くの要因が挙げられます。特に新監督の下で自信を持ってプレーできるようになったことが、彼の成績向上に大いに寄与していると考えられます。これからの活躍に大いに期待が寄せられます。
キーワード解説
- ドラフトとは? プロ野球選手を選ぶための選考イベントで、各チームが各選手を指名することで新たな戦力を獲得します。
- 新人王とは? プロ野球のリーグで、1年目の選手の中で最も優れた成績を収めた選手に贈られる称号です。
- ホームランとは? 打球がフェンスを越えることで得られる得点で、打者にとって最も魅力的な結果の一つです。
- 打撃二冠とは? 同一シーズンで本塁打と打点の2部門でトップの成績を残すことを指し、非常に難易度が高いです。

