DeNAの先発投手、藤浪晋太郎(ふじなみしんたろう)を意識した中日のスタメンには、左打者が8人並んだが、得点に結びつく一打を欠いた
好機を逃した中日
試合は、0―1で迎えた4回、中日が岡林がチーム初安打となる内野安打で出塁し、続いて上林の死球で1死一、二塁とチャンスを広げたしかし、後続が倒れ、得点には繋がらなかった
さらに、0―2の8回にも1死二塁のチャンスを迎えたが、ボスラーと代打の細川がともに空振り三振に倒れ、得点源を自ら絶たれる形となった
試合中、DeNAの投手陣を相手に毎回得点圏に走者を置いたものの、あと一打が出なかった
井上監督の振り返り
試合後、中日の井上監督は“対藤浪打線”について言及し、「左を並べたことに悔いはない樋口、大島、板山も出した中で、零封(れいふう:点を一つも取られないこと)という形になったけど、チャンスは作った
1本出せなかったことが敗因」と試合を振り返った
藤浪対策の変化
前回対戦となった17日には、1~9番に全て左打者を並べたが、この日はロドリゲスを右打者として先発起用した井上監督はその意図について、「別にロドリゲスだけに特別なボールがいったわけでもないが、24試合残る中で、『右を出せるか』という意識があったわけではなく、左を並べた方が良いという判断をした」と語った
チームの連勝が止まる
この試合の敗北により、中日の連勝は4でストップした勝利すれば順位が上昇する大事な一戦を落としたことが、チームにとって痛手となった
この試合では、中日が強打の先発藤浪に対し、多くの得点機会を作るも、最後まで得点を上げられなかったことが問題でした。鏡のように相手の強さを感じた試合ではありましたが、今後の戦略が問われる局面にもなりそうです。
キーワード解説
- 完封負けとは?:試合で一方のチームが相手チームに一点も得点を許さないことを指します。
- 左打者とは?:バッターが左手でバットを持って打席に立つ選手のことです。一般的に左打者は左腕投手に有利とされています。
- 得点圏とは?:得点が入りやすい状況を指し、通常は得点を狙える位置に走者がいる状態を言います。
- 零封とは?:相手チームに一点も得点を与えないことを意味します。

