しかし、本拠地・横浜スタジアムで行われた試合では、大阪桐蔭出身の藤浪晋太郎と松尾汐恩のバッテリーがその流れを変え、連敗を阻止した
藤浪は移籍後初めて横浜スタジアムで試合に登板し、初回から2つの空振り三振を奪う素晴らしいスタートを切る
3回まで無安打・無失点で、6奪三振を記録するパーフェクトなピッチングを見せた
しかし、4回には先頭の岡林勇希にヒットを許し、その後制球が乱れる場面も見られたが、無失点で切り抜け、ピンチを凌いだ
5回には9球連続ボールを投げる場面もあり、場内に嫌な雰囲気が漂ったが、球威で押し切る投球で勝利投手の権利を獲得
6回にもスコアリングポジションにランナーを背負うも、最後はキレのあるカットボールで空振り三振を奪った
7回に上がった際には連打を浴びながらも、動じずに後続を断った藤浪は、結果的に102球を投げ、被安打4、奪三振9、与四球2、与死球1という成績を残し、無失点で勝利をもたらした
試合後、藤浪は松尾のプレーを称賛
「冷静で、自分のことも打者のこともよく見ている
素晴らしいキャッチャーだ」と評価し、松尾は初めて組んだ藤浪とのバッテリーについて「不安はあったが、試合中に良いものを築けた」と振り返った
三浦監督も松尾の大胆なリードを褒め称え、「勝つためにしっかりやってくれた」と絶賛した
この試合は、甲子園で注目を浴びた両選手にとってのターニングポイントとなり得る重要な一勝となった
藤浪晋太郎と松尾汐恩のコンビネーションが光る試合だった。中盤でのピンチを凌ぎつつ、しっかりとした投球を見せた藤浪は、試合の流れを引き寄せたと言える。若手キャッチャーの松尾は、そのリードや冷静さで藤浪を最大限サポートし、両者の成長を感じさせる一戦となった。今後の試合でもこのバッテリーに期待が高まる。
キーワード解説
- クライマックスシリーズ（CS）とは？：日本プロ野球のポストシーズンに当たる試合で、各リーグの上位チームがプレーオフ形式で優勝を争う。
- バッテリーとは？：野球で、ピッチャーとキャッチャーのコンビを指し、相互の信頼関係が試合の成否を左右する。
- カットボールとは？：ピッチャーが投げる特別なストレートのボールで、空振りを狙う際などに使われる。
