両チームの先発投手がそれぞれ異なる運命を辿ったこの試合は、まさに「勝ちに不思議の勝ちあり」と呼ぶに相応しい展開だった
先発投手の明暗
先発投手の大瀬良大地(34歳)は、5回で7四球を与えたが、1失点で今季7勝目を手にした一方、相手の東克樹は今季2度目の完投を果たし、8回で2失点ながら自責点は0
この試合では、東の2失点は主に遊撃手・京田の2つの守備ミスによるものであり、広島側からすれば「幸運の勝利」と評価される内容だった
しかし、試合後、大瀬良は救援陣に感謝の言葉を伝え、「ラッキーが続いた」と振り返り、自身のピッチングに対しては「決してほめられたものではなかった」と謙虚な姿勢を見せた
奮闘する救援陣
広島の救援投手陣は、6回以降の好投が際立った大瀬良は「いつも助けてもらってばかり」と彼らに感謝を示し、今季これまでの苦しい経験を重ねた視点から、これが進歩へとつながることを期待していた
実際、大瀬良は4月の2試合連続の好投の後、打線が得点を挙げられずに勝ち運に恵まれないことが何度も続いていた
厳しい環境での投球
今季の大瀬良の登板は21試合で、ドーム球場での先発はわずかに3試合6月4日のオリックス戦以降は、酷暑の夏に屋外球場で全ての試合をこなし、先発陣の中で最年長の責任を果たしている
また、後輩左腕の床田もその苦労を強調し、「本当にすごい」との感謝を示した
人格者としての大瀬良
大瀬良は、入団以来「木鶏」を信条にし、チーム内でも尊敬される存在であるこうした姿勢と努力が、彼にとっての「幸運星」となり、勝利に結びついたのではないだろうか
今回の試合は、広島の大瀬良投手が接戦を制したものの、7四球を与えるなど不安定な投球内容となりました。相手の東投手が完投しながらも敗戦投手になるなど、野球の勝負は運も絡むことを改めて示した試合だったと思います。大瀬良選手の謙虚な姿勢も印象的で、彼がさらなる成長を遂げることを期待したいです。
キーワード解説
- クライマックスシリーズとは?クライマックスシリーズ(CS)は、日本のプロ野球におけるプレーオフ制度の一つで、レギュラーシーズンの成績上位チームが対戦し、日本シリーズ出場権を獲得するための戦いをします。
- 四球とは?四球は投手がバッターに対して、4回ボールを投げてしまい、無条件で一塁に進むことを許すプレイです。このプレイが多すぎると、投手としての制球力に問題があると見なされます。
- 自責点とは?自責点は、ピッチャーが与えた失点のうち、自分のストライクやミスで自ら責任があると見なされる点数であり、投手の評価に大きく影響します。

