ユニホーム姿で臨んだ左腕の田中選手は、プロとしての18年間を振り返り、「辛いこともたくさんあったけど、ここまで野球を続けることができた
本当に幸せでした」と語り、感謝の気持ちを表明した
今季の成績と引退決断
田中選手は、シーズン開幕前に「今年NPB（日本野球機構）に復帰できなければ引退」との覚悟を決めて臨んだ今季31試合に登板し、3勝3セーブ、防御率2.08という成績を収めたが、6月22日のソフトバンク戦では、わずか1回の投球で6失点し降板
自身の限界を感じ、「全力で戦ってきたけど、引退の2文字が頭をよぎった」と回顧する
その後、NPBの支配下選手としての登録期限である7月31日を迎えたものの復帰が叶わず、引退を決断した
高校時代の栄光
田中選手は、常葉学園菊川高校（現常葉大菊川）のエースとして活躍し、07年春のセンバツ優勝を果たしたまた、夏の選手権でも甲子園4強に導くなど、その名を轟かせた
同年秋に行われた高校生ドラフトでは、横浜（現DeNA）から1巡目で指名を受け、プロの世界へと挑戦した
通算成績と同僚からの祝福
NPBでの通算成績は、274試合登板、14勝13敗1セーブ64ホールド、防御率3.64となっている会見には若手時代から共に戦った石川雄洋氏（39）や梶谷隆幸氏（37）が駆けつけ、花束を贈呈する場面も見られた
田中選手は、最後の試合を意義深いものにするために、「僕のスタイルはとにかく打者の芯を、タイミングを1個外すという投球
きれいなアウトを取れなくても、打者に向かっていく
最後まで貫きたい」と意気込みを語った
これからの人生へ
田中選手の引退試合は、27日のホームゲームで行われる広島戦となる彼のプロ野球人生はここで幕を閉じるが、これからの人生に向けた新たな一歩が期待される
田中選手の引退会見は、彼の長年にわたるプロ野球のキャリアを振り返る素晴らしい機会となりました。彼の足跡は、多くのファンや仲間に感動を与え、最後の試合も注目されています。18年間の野球人生は決して容易ではなかったでしょうが、堂々とした姿は多くの人に影響を与えています。
キーワード解説
- ウエスタン・リーグとは？ 野球の日本国内プロリーグの一部を構成する、特に育成選手や若手選手が出場するリーグです。
- NPBとは？ 日本のプロ野球の組織で、全国のプロ野球球団が所属し、リーグ戦を行っています。
- 防御率とは？ 投手が一定の試合数で与えた失点数を基に、投手の成績を評価するための指標です。
- 支配下選手登録とは？ プロ野球チームが選手を公式に所属させるための手続きのことです。この登録を行わないと試合に出場できません。
