1963年西鉄ライオンズの「幻の選手」ジョン・E・スモールについての謎

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1963年の西鉄ライオンズに見えない選手の痕跡を追う

2025年9月10日、埼玉

西武ライオンズの職員が受けた不思議な問い合わせにより、過去のプロ野球の歴史に隠れた人物、ジョン・E・スモールに対する謎が浮かび上がった

この選手は1963年に西鉄ライオンズに契約していたとされるが、公式記録にはその名前が見当たらない

ジョン・E・スモールとは誰か?

スモール選手は外国人投手で、背番号33を背負っていたと言われている

西鉄ライオンズが中西太監督の下、リーグ優勝を果たしたこの年に新加入した選手の一人として名を残すはずだったが、当時活躍した「西鉄三銃士」は彼の名を知ることはなかった

記録の欠如と調査の結果

連絡を受けた西武ライオンズは、契約日が記された1963年の文献や当時の新聞に当たるも、スモール選手の名前は全く確認できなかった

さらに、二軍記録を調べた専門家の松井氏も登板記録がないことを報告した

制限された外国人枠
1963年のプロ野球では、外国人選手の登録に対して厳しい制限があり、各球団は一軍及び二軍を合わせて3名の外国人選手しか登録できなかった

このため、スモール選手は登録されることがなかったのではないかと考えられている

契約書の存在とその信憑性

しかし、彼が持っていた契約書に記された情報からは、彼が実際に契約したことがうかがえる

契約書には西鉄球団社長の名前があり、形式もしっかりしていることから、偽造されている可能性は低いと考えられる

新たな事実の発覚

さらに、西武球団に寄せられた情報によれば、スモール氏は米軍人の父とともに日本に滞在しており、米軍基地近くに住んでいたという

この事実も、彼の正体を探る手がかりとなるだろう

スモール選手の名がプロ野球の記録に存在しないことは、さまざまな謎を残しているが、今後の調査によって明らかにされることを期待したい

今まで知られていなかった選手の存在が明るみに出たことは、プロ野球の歴史の一部が徐々に明かされることを意味します。記録に残されなかった選手の移り変わりや、当時の制度による制限について考える良い機会です。
キーワード解説

  • 外国人選手とは?: 日本のプロ野球に所属する外国籍の選手のことを指し、その登録には制限がある。各球団は一定数の外国人選手しか登録できない。
  • リーグ優勝とは?: プロ野球における最も重要なタイトルで、各リーグで最も勝利を収めたチームに授与される。
  • 登録とは?: プロ野球チームが選手を公式にチームメンバーとしてリストに加え、試合に出場させることが可能になる手続きのこと。

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