彼は「試合に出させてもらえたら、結果を出したい」と意気込みを語っています
佐倉選手は、九州国際大付高時代に高校通算31本塁打を記録し、大阪桐蔭高時代の前田悠伍(20歳)と並んで「ビック4」と称される左の強打者として注目されていました
昨シーズンのルーキーイヤーでは、速球への対応を目的に高校時代の打撃フォームから試行錯誤を重ねましたが、フォーム変更の頻度が高いため調子をつかむのが難しかったと振り返ります
今シーズンは、重心を上げた新たなフォームに統一し、自己の状態が分かりやすくなったと語っています
春季キャンプでは体重を110キロから10キロ以上絞ることに成功し、その結果、鋭い打球も飛ぶようになりました
これまでファームの非公式戦に88試合出場し、打率は2割9分1厘、チーム唯一の2桁本塁打である12本を記録するなど、昨シーズン(打率2割5分4厘、3本塁打)と比べて成長を実感しています
大道典良3軍打撃コーチは佐倉選手の成長を評価し、「背筋を伸ばしてバットを最短距離に出すことで、速い真っすぐをはじき返せるようになった」とコメントしています
また、10日には独自調整を行っているロベルト・オスナ(30歳)の実戦形式の打撃練習「ライブBP」に立ち、安打性の当たりを放つ結果も残しました
これについて、佐倉選手は「調整という意味合いで立たせてもらっただけでも価値がある」と感謝しつつ、「球質や変化球の精度など、これまで戦ってきた投手とは段違いだった
これを打っていかないといけない」との思いを語りました
11日には福岡県筑後市のファーム施設で打撃練習にも励み、「結果を出すために、しっかり準備をしていくだけ」と熱意を示しています
佐倉選手の活躍が期待される体重減やフォームの改善など、着実に成長を遂げている様子が伺えます。特に、プロ野球界で求められる速球への適応力を持ち合わせていることは、今後の展望を明るくしています。若手選手が実力を証明する機会が与えられることは、チーム全体の士気向上にも寄与する可能性があります。
キーワード解説
- ウエスタン・リーグとは?:日本のプロ野球における二軍のリーグで、選手の育成や調整が行われる場です。
- ビック4とは?:特に優れた若手選手を指して使用される用語で、佐倉選手はその一員として評判でした。
- フォームとは?:打撃や投球の際の選手の体の姿勢や動きを指し、効果的なプレーを実現するために重要です。
- 重心とは?:身体の重さがかかる部分で、バッティングや投球の際のバランスに影響を与えます。

