楽天・浅村栄斗選手が試合初回2死二、三塁の場面で、投手ボスからの球を捉え、左翼席に飛び込む6号3ランを放ちました
このホームランは浅村選手にとって、98日ぶりの一打であり、本拠地では4月8日以来157日ぶりとなりました
「ファンの人たちも“浅村、何してんねん”とずっと思っていたと思います
もう一回、いい姿を見せたいなと思っていました」と、感慨に浸った様子で語りました
浅村選手は5月24日に日本ハム戦で通算2000安打を達成しましたが、その後の7月7日に不振が続いたため、西武時代以来11年ぶりに出場選手登録を抹消されました
翌8日には、愛車のナビに移籍後一度も訪れたことのなかった2軍施設の住所を入力し、復活への意欲を示しました
昼は太陽の下で若手選手たちとともに汗を流し、夜は画面越しに自らの仲間の戦いにくぎ付けになる日々を過ごしました
「新鮮な気持ちだった」とインタビューで振り返っています
楽天移籍後は主砲としての役割が求められる中、2軍での打席経験を通じて、シンプルな思考に至りました
彼は「打席の中では長打を捨てて、シンプルに技、タイミング、自分のスイングを心掛けた」と述べています
8月に一軍に昇格した際には14打数1安打の成績で、わずか9日で再び2軍に戻ることになりましたが、今月10日に再び一軍に復帰したのです
この日は「昭和平成レトロシリーズ」として開催され、スカジャンを羽織った自身の姿に笑みを見せながら、「最悪でしょ」と苦笑いしましたが、豪快なホームランでチームを3連勝に導きました
残り19試合で3位のオリックスとは5ゲーム差
「気持ち的にも熱くやらないと、今年も終わってしまう
何とか自分のスタイルをしっかり出せるようにしたい」と力強くコメントし、頼れる主砲の帰還がチームに与える影響を期待させます
試合のもう一つのハイライトは、2年目の左腕・古謝選手が6回2/3を投げて3失点を許しながらも、6勝目を挙げたことです
「キャリアハイに越したことはないですが、もっと他に突き詰める、見つめ直す部分がある」と控えめに話す彼の姿勢もファンに感動を与えました
前回5日のソフトバンク戦では不調で14安打8失点という自己ワーストの成績が、これをきっかけに改善されたようです
「ふがいない投球をして朝起きるのが嫌だった」との思いを語りながら、先制点を許さなかったことを良かったと胸をなで下ろしました
浅村選手の復活は、楽天にとって大きな希望をもたらします。チームは結果を求める中で、彼の存在がどれほど重要であるかを再確認しました。選手としての意地やプライドを持ち続けている浅村選手の姿は、多くのファンの心を熱くさせています。これからの残り試合での活躍が期待されます。
キーワード解説
- 3ランとは?:1回の打席で3人のランナーを同時に得点させるホームランのことを指し、チームにとって非常に重要な得点となります。
- キャリアハイとは?:選手がこれまでのキャリアで最高の成績を残すことを意味し、古謝選手は昨季を上回る成績を目指しています。
- 出場選手登録抹消とは?:選手が怪我や不振のために一時的にチームから外され、2軍で調整を行う手続きを指します。

