阪神・小野寺暖、プロ初対戦の思い出を語る

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【球界ここだけの話】努力の証しが、結果となって表れた

阪神・小野寺暖外野手(27)が、4日の中日戦(バンテリンドーム)の七回に大商大時代の同期・橋本とプロ初対戦を果たした

この試合で小野寺は、カウント1-0からの高め149キロ直球を見事に左前に打ち返した

小野寺は「ずっと楽しみにしていたので、めちゃくちゃうれしかったですね」と、待望の瞬間を振り返った

プロ6年目での初対戦を迎えた小野寺は、真剣勝負を制したことに歓喜しつつも、「橋本もいい投球をしていたら、(LINEで)言ってやろうと思っていたんですけど、失点しちゃっていたので、なかなか声を掛けられなかったですね(笑)」と、4失点を喫した友を気遣う気持ちを表した

小野寺は2020年に育成ドラフト1位で阪神に入団

ドラフト会議では「同級生の橋本と大西(ヤクルト)が先に指名されて不安でどうしようもなかった」と涙を流したが、その後は情熱を持ち続け、努力を重ねて21年には支配下登録を勝ち取った

23年には43試合に出場し、打率・347を記録したが、翌24年は25試合の出場にとどまり、今季は開幕1軍メンバーに名を連ねるも4月1日に出場選手登録を抹消された

しかし、2軍での努力を続け、8月26日に再び1軍に昇格し、現在は打率・294をマークし、存在感をアピールしている

小野寺は「やっと僕も1軍に上がってこれた

入団時から、こうやって(橋本と大西)みんなが1軍で戦うことが目標だったので、いいライバルとして、何とか負けないように頑張りたいですね」と意気込みを語った

大学時代には、橋本と大西がプロに進む姿をスタンドから応援し、「2人は1年からプロに行きそうな感じだったけど、僕は3年から試合に出る感じで…

いつもかっこいいなと思いながら応援していました」と当時を振り返った

そんなライバル関係に刺激を受け、小野寺は大学時代、休日も橋本と大西とグラウンドで練習を重ねた

努力が実を結び、3年時には主軸を任されるようになった

今も毎年、大西とともに「勝ち運の寺」として知られる大阪・箕面市の勝尾寺を訪れ、「勝てるように…」と参拝を欠かさない

年始には大商大OB会で顔を合わせ、思い出話に花を咲かせている

小野寺は「大西と橋本とは今でも結構仲がよく、3人のLINEグループもあって、ちょこちょこ動いている」と、その絆を強調した

大商大時代からの夢舞台で、切磋琢磨を続けてきた3人がプロでもまた輝きを放つ物語は、まだ始まったばかりである

記事を通じて、小野寺選手が大学時代から続けてきた努力や情熱がしっかりと実を結んでいることが感じられる。プロ初対戦の相手との関係性や、同期との切磋琢磨の中で自分自身を成長させてきた姿が印象的である。今後のさらなる活躍が期待される。
キーワード解説

  • プロ初対戦とは?プロ野球において、選手が同じ年の同期や長年のライバルと初めて対戦することを指します。これは非常に特別な瞬間であり、選手にとっての大きな節目となります。
  • 育成ドラフトとは?プロ野球における育成ドラフトは、選手が育成契約を結ぶための選考制度です。これにより、将来性のある選手がチームの育成を受けながら成長する機会を得ます。
  • 支配下登録とは?支配下登録は、プロ野球選手がチームの正式メンバーとして登録されることを意味します。選手が支配下登録を果たすことで、1軍での出場が可能になります。

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