阪神、佐藤輝の活躍で中日を下し、テスト的起用で選手の見極めを実施
「阪神6-2中日」(16日、甲子園球場)で、阪神タイガースは佐藤輝の見事な活躍により快勝を収めた佐藤は2本塁打を含む3安打を記録し、5打点と攻撃の要となった
これにより、チームは余裕を持って試合を進めることができた
先発ピッチャーのネルソンは今季2度目の出場ながら、安定した投球を披露
この試合では、センターには死球からの復帰を目指す近本に代わり井坪が起用されるなど、優勝争いとは異なる選手起用が見受けられた
また、デイリースポーツ評論家の藤田平氏はこの試合を「テスト」と位置付け、主力選手の休養を与えつつ、発掘の機会とも捉えている
阪神は早々に優勝を確定させた同チームの特徴を活かし、勝敗を気にせず主力の休養を行うことができる
控えているCS(クライマックスシリーズ)やドラフトを見据え、次期戦力の見極めをしている
それに伴い、ショートとレフトのポジションは流動的であり、レギュラー選手が決まっていないこのポジションに新たな選手が割り込むチャンスがある
例えば、レフトのポジションは前川や高寺との競争になるが、井坪や小野寺が成長すれば来季のレギュラーとしての可能性も出てくる
しかし、現状では小野寺が2試合連続ヒットを打ったがスターとしてのインパクトは不足している
一方、無安打であった井坪のパフォーマンスも力強さに欠け、レギュラー候補の選手たちと比べて見劣りしている印象を与えている
さらに、熊谷もヒットを打てず、振りが鈍っている印象を受ける
木浪や小幡を超えるには、まだ時間がかかりそうだ
ネルソンの好投は、来季の外国人選手の戦略における貴重な資料となるだろう
選手たちは与えられるチャンスが限られている中で、必死に自己アピールを続け、水面下の競争を勝ち抜いていかなければならない
今回の試合では、阪神が快勝した要因は佐藤輝の素晴らしいパフォーマンスであるが、同時に若手選手たちの見極めに力が入れられたことも印象的だ。チームが何を目指しているのか、選手たちがお互いに競争して成長していく姿が見えた。
キーワード解説
- クライマックスシリーズとは?: プロ野球において、シーズンの後半で行う playoff(プレーオフ)のことで、各リーグの上位チームが勝ち進むためのシリーズ戦です。
- 選手交代とは?: 野球の試合中に特定の選手を外して新たな選手を投入することです。これにより、チームの戦術や戦力を調整します。
- テストとは?: 試合の中で選手の実力や適性を見極めるために行うさまざまな起用やプレーのことを指します。

