西武・武内投手、苦しいプロ2年目を経て再起を目指す

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西武・武内投手が試練の2年目、苦しむ若き左腕の現状

西武ライオンズの武内夏暉投手(24)が、プロ2年目のシーズンを厳しい状況で終えようとしています

9月17日に行われたソフトバンク戦(みずほペイペイ)では先発として登板しましたが、3回途中で10安打を浴び、自己ワーストとなる11失点で降板し、5敗目を喫しました

これにより、防御率も5.26と悪化し、もはや苦しいマウンドが続いています

昨季は好成績を収め、新人王に輝いた武内投手ですが、今季は思わぬトラブルに見舞われました

1月の自主トレ中に「左肘内側側副靭帯の不全損傷」という怪我を負い、早期に戦列を離脱

回復には数週間を要し、その後三軍での調整を余儀なくされました

5月中旬に今季初先発を果たしましたが、期待に応えられず、8月には打球が左足首を直撃

その結果、登録抹消となり、復帰したこの日も調子を取り戻すことはできませんでした

昨季は全21試合に登板し、そのうち16試合ではクオリティースタート(QS)を記録しましたが、今季は12試合中5試合(約41%)に激減

さらに、ハイクオリティースタート(HQS)の記録もわずか2試合(約18%)と、昨季とのコンディションの違いが明らかです

新人王を受賞した投手が翌年に成績を大きく落とすのは珍しいことではありません

西武では水上由伸投手(27)が昨年良い成績を残した後、今季は右肩のコンディション不良に悩まされています

ファーム関係者は、プロとしての成長を目指すあまり、過去の成功の要因を見失うことで体のバランスが崩れることがあると指摘しました

武内投手も成長を目指して新しいトレーニングに取り組んでいますが、今季はその努力が成果を上げる前にトラブルに見舞われてしまいました

この試合での敗北により、チームは4連敗を喫し、現在の借金は今季ワーストの11となっています

武内投手の苦境は、多くの選手が経験するプロの厳しさを物語っています。新人王を獲得した後の翌年に成績が下がることは少なくなく、選手が自身の成長を望むあまり過去の成功の要因を見失うこともあります。今後、彼が自らの課題にどう向き合っていくのかが注目されます。
キーワード解説

  • クオリティースタート(QS)とは?:6イニング以上投げて自責点が3点以下のピッチングのことです。
  • ハイクオリティースタート(HQS)とは?:7イニング以上投げて自責点が2点以下のピッチングのことです。
  • 不全損傷とは?:靭帯や筋肉の機能が部分的に失われた状態を指します。

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