西武・佐藤太陽、初の1軍経験を糧に成長を目指す
西武ライオンズの大卒ルーキー、佐藤太陽内野手(23)が、育成選手契約から7月25日に支配下選手としての登録を果たし、プロ入り初の1軍生活を迎えた神奈川大学出身で育成ドラフト2位での入団という経歴を持つ佐藤選手は、2軍では3割を超える打率を記録
1軍ではすぐに出場機会が訪れ、「9番・二塁」にスタメンとして起用されるなど、スピード出世を遂げた
しかし、1軍の舞台は厳しく、試合での結果がなかなか出ず、初ヒットはプロ18打席目まで待たされた
8月15日には出場選手登録を抹消され、8試合での成績は21打数2安打、打率0割9分5厘と厳しいものだった
「自分に足りないところがはっきりと見えてきました
全てにおいて大きな差を感じました」と振り返る佐藤選手は、守備や走塁においても技術的な部分が不足していることを痛感したという
しかし、1軍での経験を「いい経験だった」と前向きに受け止め、先輩選手からのアドバイスを生かして成長を図っている
特に源田壮亮選手から教わった「いいときと悪いときの比較の仕方」が印象的だ
「なぜヒットにならなかったのか、ファウルになったのかを追求することが大切だ」と言葉を深く刻んだ
実際、打席でのタイミングの取り方一つで結果が大きく変わりうることを実感し、より一層の努力を続けている
1軍での3週間では全5球団と対戦し、他選手のレベルの高さも目の当たりにした
特に打撃における「1球に対する集中力」の違い、ピッチャーのコントロールや変化球の質が2軍とは明らかに異なることを感じ、今後のプレーに際してより強い意識を持ち続ける必要性を認識している
また、内野守備においても、1軍の選手たちが持つスピード感に驚きを感じつつ、自身のスタイルを見出している
「まずは確実性を重視し、その後でスピードを身につける」との目標を掲げた
プロ野球選手としての夢を叶えた佐藤選手は、試合が続く中で心身ともにベストコンディションを維持することの難しさも実感している
「まだ足りないことが多い」とも言いながら、その情熱から「不足分」が自身の伸びしろと捉え、今後の成長を誓っている
(上岡真里江)」今回の西武ライオンズ・佐藤太陽選手の記事から、プロ野球の厳しさと成長の可能性を改めて考えさせられた。実際の試合で経験した悔しさをバネに学ぶ姿勢は、多くの若者にとって参考になるだろう。佐藤選手の今後の成長が非常に楽しみだ。
キーワード解説
- 支配下登録とは?:育成選手が支配下選手としてチームに登録され、1軍で試合に出場できることを意味します。
- 内野手とは?:野球におけるポジションの一つで、内野(サード、ショート、セカンド、ファースト)でプレーする選手のことを指します。
- 打率とは?:バッターが得点したヒットの割合を示す数値で、打席数に対するヒット数を計算して求めます。
- タイミングの取り方とは?:バッティングにおいて、投球に対してスイングのタイミングを合わせる技術です。
- 集中力とは?:特定の事柄に対して注意を集中させる能力のこと。特にスポーツでは、パフォーマンスに大きく影響します。

