湯浅は六回からマウンドに上がり、約四試合ぶりの登板となる
復帰戦の内容
試合序盤から好調な投球を見せた湯浅は、先頭打者のモンテロに対して148キロの直球を投げ込み、見逃し三振を奪取その後も、末包を同じく148キロの直球で右飛に打ち取るなど、わずか5球で2アウトを奪った
しかし、ここで失点が許されるという波乱にも見舞われた
この後、湯浅は菊池に四球を与え、続く佐々木には左前打を許し、得点圏に走者を背負った
そして、代打・坂倉には再び制球を乱し、四球を与えたことで2死満塁のピンチを迎えることとなる
そこで、藤川監督は代わりに及川をマウンドに送る決断を下した
湯浅の心情
降板の際、湯浅は悔しさを隠せず、ベンチに引き揚げる際には涙を滲ませていた自身の力を発揮できなかったことへの悔いが胸を締め付ける中、及川が見事にピンチを切り抜けた瞬間には、湯浅は誰よりも早くベンチから出て仲間を称賛した
未来への期待
今シーズンはすでに国指定の難病「胸椎黄色靱帯骨化症」を克服した湯浅これまでに39試合に登板し、4勝4敗、22ホールド、防御率は2・60という成績を残している
特に、9月7日にはリーグ優勝を史上最速で決めた阪神において、今後のクライマックスシリーズ(CS)や日本シリーズに向けて、強力な救援陣の一員として期待されている
今回の試合における湯浅投手の経験は、プロの厳しさを物語っています。復帰戦という試合での期待がありながら、結果は思い通りにはいかなかったものの、彼の姿勢は評価されるべきです。特に、仲間を励ますその姿勢は、チームの連帯感を高める要因となるでしょう。
キーワード解説
- ピンチとは? 一歩間違えれば相手チームに得点を許してしまう危険な場面のこと。
- 防御率とは? 投手がどれだけ得点を防いだかを見る指標で、数字が低いほど優れた成績となる。
- ホールドとは? 投手が試合を引き継いで、その試合を完了するまでに得点を許さないことが条件の成績。
- 胸椎黄色靱帯骨化症とは? 背骨の一部である胸椎に異常が起きる病気で、神経を圧迫し痛みを引き起こすことがある。

