特に、フリー・エージェント（FA）権を取得した選手の動向は、ファンや球団関係者にとって気になるポイントだ
昨年は国内FAで5人の選手が移籍したが、今年のオフも実績を持つ選手が権利を行使する可能性が高まっている
【西尾典文/野球ライター】
貴重な地元出身の生え抜きスター
最も注目される選手の一人が阪神の近本光司選手である近本は2018年のドラフト1位で大阪ガスから阪神に入団し、1年目からレギュラーとして活躍
これまでに5度の盗塁王、1度の最多安打を獲得するなど、チームのリードオフマンとしての地位を確立している
今年は開幕以来好調を維持し、6月7日に通算1000本安打を達成
さらに、8月19日には国内FA権を取得した
この権利の行使は、阪神球団内でも注目されている
阪神の球団関係者は、近本が昨年オフに複数年契約の提示を受けながらも1年契約を選んだことから、FA権を行使する可能性は高いと語っている
ただし、移籍がすぐに決まるわけではなく、他球団の評価や阪神からの需要を模索している様子もある
近本は地元出身であり、阪神にとって欠かせない選手であるため、球団としては彼の残留が最優先課題となる見通しだ
打撃不振で一度は登録抹消に
近本の他にも、オリックスの山岡泰輔選手や楽天の辰己涼介選手が移籍候補として浮上している山岡は2016年のドラフト1位選手であり、入団以来先発ローテーションに定着
過去に最高勝率のタイトルも獲得した実績を持つ
近年は成績が安定せず、起用法の影響もあったようだが、実力は依然として高く評価されている
また、年俸が6800万円（推定）と人的補償が必要ないCランクであるため、他球団からの獲得検討が進むと考えられている
辰己は2018年ドラフト1位で入団し、1年目から124試合に出場した
昨年は最多安打を獲得し、侍ジャパンとしての国際大会での活動もあった
近年打撃不振を経験したが、走塁面での成長が見られる
彼の守備力や走力、そして年齢的な若さもあって、獲得する価値は高いと評価されている
この記事では、プロ野球におけるフリー・エージェント（FA）権を取得した選手の動向や、特に近本光司選手、山岡泰輔選手、辰己涼介選手に焦点が当てられています。各選手のキャリアや現在の状況が詳しく述べられており、ファンにとって非常に興味深い内容となっています。
キーワード解説
- フリー・エージェント（FA）権とは？選手が一定期間契約を持っているチームを離れて、他のチームと契約を結ぶことができる権利を指します。
- レードオフマンとは？試合の先頭に立って出場し、主に出塁や盗塁を担当する選手のことです。
- 盗塁王とは？シーズン中に最も多くの盗塁を成功させた選手に贈られるタイトルです。
- 最多安打とは？シーズン中に最も多くの安打を記録した選手に与えられる成績の一つです。
