この日、中日はナゴヤ球場で横浜ベイスターズと対戦し、先発投手の今中慎二は8回からリリーフ出場し、前回の試合で3セーブ目を挙げた勢いを生かして完投勝利を果たした
試合の流れ
試合の初回、中日は波留敏夫に二塁打を許し、送りバントと犠飛で先制を許す展開となったが、直後の裏の攻撃で清水雅治がバント安打を放ち、わずか4球で同点に追いついた中日の流れを引き寄せたのは5回に放ったパウエルの中前適時打で、続く6回には今中自身が内野安打を記録し、追加点を奪った
願いの一勝
今中は「風邪気味で体調は良くなかった」と言いながらも、「今日は絶対に連勝を止められんと思った」と語り、チームの連勝を9に伸ばし、首位を守った高木守道監督も「強いというのか、いい点が入る」とコメントし、宿敵・巨人とのデッドヒートを楽しんでいる様子がうかがえた
巨人も負けじと
対する巨人は、ヤクルト戦で松井秀喜が復帰した試合では先制点を奪ったものの、先発投手の斎藤雅樹が3回に4失点する苦しい展開となった
しかし、7回に追いつくと、落合博満が8回に決勝の2ランホームランを放ち、試合を決定づけた
ファンの盛り上がり
中日と巨人の試合がない“休息日”である10月3日には、10月8日の直接対決に向けたチケット発売日となり、名古屋市中日ビルには700人以上のファンが行列を作る盛況ぶりだった整理券が1200枚配られるなど、両チームのファンの熱気が感じられ、この一戦が待望されていることがわかる
大詰めを迎える1994年の戦い
ペナントレースの行方はどちらに転ぶのか中日と巨人の勝負は、今後の試合に大きな影響を与えることは間違いない
1994年の中日と巨人のペナントレースがさらに白熱している。両チームともに熾烈な戦いを繰り広げており、その中でファンの熱気も高まっていることが印象的である。この戦いがどのような結末を迎えるのか、引き続き注目したい。
キーワード解説
- ペナントレースとは? プロ野球における長期リーグ戦のことで、各チームがトータルで勝利数を競い合います。
- ホームランとは? 野球で、打ったボールがフェンスを越え、ランナーが一周して得点するプレーを指します。
- 先発投手とは? 試合開始時にマウンドに上がる投手のことで、試合の流れを大きく左右します。

