西武、零封負けが続く中で得点力不足が浮き彫りに

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 パ・リーグ5位の埼玉西武ライオンズは、9月23日の千葉ロッテマリーンズ戦(ZOZOマリンスタジアム)で0-1と今季14度目の零封負けを喫した

残り試合が10試合となる中で、借金は再び10に膨れ上がり、かつての勝ち越しも失った

さらに、3位に位置するオリックスとのゲーム差が「8」に広がり、最短で9月24日には、2016年以来3度目の3年連続Bクラスが確定する可能性が高まった

悪化する得点力と打線の課題

 この試合では、今季初先発となった唐川侑己投手に対して、西武打線は7回を通じてわずか3安打に抑え込まれ、近年の課題である「得点力不足」が再び露呈した

試合の9回には、無死満塁のチャンスを作るも、山村が捕邪飛、セデーニョが空振り三振、平沼が遊ゴロと、相手投手の横山に打ち取られ、結局得点には至らなかった

さらに、8回には与座海人投手が4安打1失点(自責点は0)という好投を見せたが、味方の援護がなく見殺しにされ、今季5敗目を喫する結果となった

投手陣の奮闘と選手のコメント

 与座投手はこの試合について「全体的には最少失点というところは良かったと思いますが、チームが負けてしまった部分は自分の責任でもあると思います

2回の1点をどうにか防ぐことができていれば結果は変わっていたと思います」と敗戦の責任を感じている様子を見せた

低迷する攻撃力

 昨季は歴史的なシーズン91敗、借金42を経験し、チーム打率はわずか2割1分2厘、得点数は350点(平均2.4点)という低空飛行に悩まされた

その影響は今季にも続いており、現時点でのチーム打率は2割3分3厘、得点は377点(平均2.8点)と12球団ワーストの攻撃面の不振が続いている

今後の展望
 個々の選手を見ると、1番に西川、4番にネビン、5番に渡部聖といった選手が台頭してきており、今年から加入した新たな個性が見られる

しかし、全体の打線としては一発のない攻撃が目立ち、迫力に欠けるのが現実である

今後は如何に「軸」や「つながり」を作り出し、得点力を向上させるかが課題となるだろう

今回の試合での西武ライオンズのパフォーマンスは、特に得点能力の低迷が顕著だった。昨季からの流れを受けて、打線の改善が急務とされる中、選手たちの個々の能力向上がチーム全体の勝利にどう結び付くのかが今後の焦点となる。投手陣の奮闘に応える打線の成長が期待される。
キーワード解説

  • 零封負けとは?:試合で得点を一切できずに負けること。
  • 得点力不足とは?:試合でポイントを得る力が欠けている状況。
  • 借金とは?:勝ち越しより負け越しが多いことを指し、借金が多いと順位が下がる。

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