1984年に南海ホークス(現在の福岡ソフトバンクホークス)にドラフト2位で入団し、選手生活を16年間全うした湯上谷さんは、内外野を自在に守れるユーティリティープレーヤーとして知られ、特に俊足が際立った選手であった
現役時代のキャリア
湯上谷さんは石川・星稜高からプロ入りを果たし、その年から1軍の戦力としてチームに貢献ダイエーに球団が譲渡された後も変わらず正二塁手として3年連続全試合出場という素晴らしい成績を残した
彼の現役時代には、打率.258、141盗塁を記録し、通算1242試合に出場した実績を持つ
セラピストとしての新たな挑戦
引退後、湯上谷さんは球団職員として働きながら、健康管理士の資格を生かして専門学校で講師も務めていた2017年からもみほぐし店「りらくる」でセラピストとして働き始め、現在では8000時間以上勤務している
お客様からの「また来ます」という声がやりがいになっており、プロ選手時代の経験を活かし、アスリートに向けたアドバイスも行っている
コーチ業との二足のわらじ
2020年からは南海時代の先輩が監督を務める社会人野球チームでコーチとしても活動した湯上谷さんだが、2023年にはコーチ業を休止セラピストとしての仕事に重点を置くことを決断した
彼の技術は野球時代から磨かれてきたもので、常連客に支持されている
プロ選手からセラピストへのメッセージ
湯上谷さんは、セカンドキャリアを考える引退した選手に対して、セラピストの仕事が有意義であると提言している「接客や仕事のありがたさを学ぶことができる」との思いを語り、同じくプロスポーツを経験した彼としては特別な意味を持つ職であることを強調している
ファンとの絆
今でも遠方から訪れるファンに感謝の意を示し、昔の仲間たちとのつながりを大切にしているという彼は「技術がなければお客様は来ない」との哲学を持ち、プロ時代の経験が現在の仕事に活かせていることを強く感じている
「いぶし銀」の新たな人生
湯上谷さんは、自身のキャリアの中で学び続けることの重要性を再確認し、今後も多くの人々に愛される存在であり続けたいと願っている湯上谷竑志さんがプロ野球選手からセラピストへと転身する姿は、多くの人々に勇気を与える事例です。彼のように、引退後も技術を身につけ、新しい仕事で生き生きと活躍する姿は心に響きます。
キーワード解説
- ユーティリティープレーヤーとは?野球において、内野と外野の両方を守れる選手のことを指します。
- セカンドキャリアとは?スポーツ選手が引退後に新たに選ぶ職業や活動のことを指します。

