この姿は、近藤投手にとって特別な意味を持ち、彼はその道のりを数々の試練を乗り越えてきた
近藤投手は、今年3月13日のオープン戦で右肩に大きなけがを負い、その結果、医師から「右肩けん板の断裂」と診断された
この病状は、手術を行う場合は全治2年を要するもので、逆に手術をしなければ全治の見込みは立たないという厳しいものでした
肩にあるけん板は、肩関節において重要な役割を果たし、投球時の安定性を支えるため、特に投手にとっては非常に大切な部分です
しかし、近藤投手は「じゃあ、前例を作ったらいいじゃん
オレが復帰したるから」と決意しました
この勇気ある発言を胸に、彼は徹底的に練習とトレーニングに励みましたが、回復が進むにつれても、最高速度154キロを誇る直球は100キロ未満に減少
その上、痛みを伴う投球を強いられました
「どんだけ思いっきり投げても100キロくらいしか出ない時期があって・・・でも周りに支えられて、折れずにやってこられました」と彼は語ります
怪我が発生した日から約半年後の9月14日には、ライブBPでの登板を果たし、再び打者に向かって投球することで力を入れ、140キロを計測することに成功
しかしその代償として、肩の痛みは増加しました
近藤選手は「公式戦に上がるための練習とトレーニングを欠かすことはありませんでした
マウンドに絶対上がるという目標を持って、地道に取り組んできました
最後にマウンドに上がれなければ意味がないと思っていた」と語りました
彼の最後のマウンドでの姿は、助けてくれた仲間の若手選手、トレーナー、そして家族への感謝の念であふれており、「思いっきり腕を振っているところを見せたい」と、近藤選手は自らの花道を飾りました
近藤大亮投手の挑戦は、多くの人々に感動を与えました。彼がけがから復帰しようとする姿勢は、忍耐や決意の重要性を教えてくれます。プロ野球選手にとってマウンドは特別であり、彼の勇気ある行動は、他の選手やファンにも希望を与え、その姿勢はとても尊いものです。
キーワード解説
- けん板とは?:肩の関節を安定させるゴムのような組織で、特に投手には重要です。
- ライブBPとは?:投手が実際の試合に近い状況で打者に投げる練習のことです。
- プロ野球とは?:日本の職業野球リーグで、人気のあるスポーツイベントです。

