今季は5月1日に、最大で借金7、首位とのゲーム差6位という厳しい状況にあったが、逆転での優勝を成し遂げた
主力選手の離脱が相次ぐ中でも頂点に立ったのは、就任2年目を迎えた小久保裕紀監督(53)の的確な采配によるものだ
小久保監督は、歴史あるプロ野球界において新人監督からの2連覇を達成した4人目の指揮官となった
昨シーズンは全143試合を通じて山川穂高選手に4番を任せ、今シーズンは6選手を起用するなど、柔軟な人事を行ったことで成功を収めた
10月15日からは日本シリーズ進出をかけて本拠地でクライマックスシリーズ(CS)最終ステージに出場する
リーグ優勝が決定すると、小久保監督はナインに7度胴上げされ、大いに喜びを表現した
「本当に苦しいシーズンでしたが、優勝が決まった瞬間、我を忘れて喜びに浸りました」と話した
昨年は開幕6戦目に首位に立ったのに対し、今年は5月1日に最大借金7で、約6ゲーム差を逆転する形での優勝だった
開幕直後から主力選手の相次ぐ離脱や不振が続き、打線、先発ローテーション、救援陣の全体的な構想が崩壊するなか、7月29日に初めて首位に立つことができた
日本ハムとの激しいデッドヒートを制した
迷走していた4月中旬には、コーチ全員に対して「勝つために何ができるか」を問い、意見を聞く食事会を開いた
また、選手が力を発揮できるように、メンタルパフォーマンスコーチをベンチに招くなどの対応も見られた
不振に陥った山川選手は、シーズン途中から4番から外す決断をし、今季は6人を4番に起用した
優勝を決めた試合の後、小久保監督は腰のヘルニア手術を受けたばかりで、痛みを抱えながらも指揮を続けた
チームメンバーとの一体感を高めるため、遠征中はチームバスに同乗するようになった
そして、監督としての自身の経験や恩師からの教えを大切にしながら、勝利をつかむための判断力を発揮し続けた
今季の優勝は、小久保監督にとって初めての監督就任からの連覇であり、ソフトバンク球団にとっても節目の快挙となった
開幕当初からの苦境を乗り越えた同監督の手腕が光ったシーズンであった
この記事では、ソフトバンクの小久保監督が厳しい状況を乗り越え2連覇を達成したことが詳しく報じられています。特に、選手の離脱や不振といった困難を抱えながらも、彼が選手の精神面に配慮し、柔軟な采配を通じてチームを引っ張ったことが印象的です。監督が自らも体調を回復させ、選手たちと共に勝利を目指す姿勢は、模範的なリーダーシップの一例といえます。
キーワード解説
- 逆転優勝とは?:シーズンの途中で順位が低かったチームが、最終的に1位になることを指します。努力や戦略の結果、劇的な変化が見られることが特徴です。
- クライマックスシリーズ(CS)とは?:日本のプロ野球において、レギュラーシーズンの後に行われるプレーオフの一部で、優勝チームを決定するための重要な試合です。
- メンタルパフォーマンスコーチとは?:選手の精神的状態をサポートし、プレッシャーに強くなれるように助ける専門家です。チームの士気を高めたり、集中力を向上させる役割を果たします。
- 胴上げとは?:優勝した時に選手たちが監督やエースを持ち上げて宙に舞わせる伝統的な行事です。喜びを分かち合う象徴でもあります。

