ソフトバンク、逆境を乗り越えリーグ連覇達成

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◆西武1―4ソフトバンク(27日、ベルーナドーム) 【秋山幸二氏の視点】昨季の圧倒的なパフォーマンスとは対照的に、今シーズンは開幕直後から主力選手の相次ぐ故障に悩まされ、出遅れを余儀なくされたソフトバンク

しかし、柳田選手や近藤選手といった看板選手の不在をものともせず、チームは見事に立て直しを図り、リーグ2連覇を達成した

選手層の厚さが強調される中、若手選手が力を発揮することは容易ではありませんが、小久保監督はベンチでの運用や選手起用に工夫を凝らしました

彼らが自信を持つようになったことが、シリーズの復活に大きく寄与しました

具体的には、相手投手に応じて柔軟に選手を使い分け、打順も日替わりで調整

若手選手の柳町、野村、川瀬、佐藤直らが結果を出す一方で、ベテランの中村、牧原大らもチームの安定に寄与しました

特に、5月2日のロッテ戦が最大のターニングポイントとなりました

ここで逆転サヨナラ勝ちを収めたことで、連敗からの脱却に成功し、その後5連勝を達成しました

7月29日の日本ハム戦では首位を奪還

小久保監督はライバルを意識して戦術を練り直しました

特に、「刺客」としての役割を果たしたモイネロ選手は、先発で多くの勝利を挙げ、成績を飛躍的に向上させました

彼はリーグトップの防御率1.46で、勝った試合では安定した投球を続け、チームに貢献しました

秋のクライマックスシリーズを前に、2位の日本ハムも新庄監督の下で安定した成績を残しましたが、ソフトバンクの戦力に対抗するには難しいとも言えます

特に、復帰した柳田選手がチームに与える影響は計り知れず、若手選手にとっても心強い存在となっています

クライマックスシリーズでは、優勝したソフトバンクに有利な状況が見込まれますが、油断は禁物です

オリックスとの対戦も視野に入れつつ、どちらのチームも短期決戦に向け全力を傾けるでしょう

ソフトバンクのリーグ連覇は、決して簡単な道のりではありませんでした。主力の故障などの困難を乗り越え、若手選手が台頭したことが勝利をもたらしたことは、チームとしての団結力を高めました。また、監督の戦略も光った結果と言えます。
キーワード解説

  • 逆転サヨナラ勝ちとは?:試合の状況で、負けているチームが最後の瞬間で逆転することを指します。特に予想外の展開で観客を魅了します。
  • 防御率とは?:投手が失点をどれくらい抑えたかを示す指標で、低いほど良いとされます。リーグトップということは、その投手が特に優れたパフォーマンスを発揮していることを示します。
  • クライマックスシリーズとは?:プロ野球でのプレーオフ制度で、リーグの上位チームが短期決戦で日本シリーズ進出を目指します。

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