西武・隅田知一郎投手、4年連続の2桁敗戦も成長の兆しを見せる

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西武ライオンズの隅田知一郎投手(26)は、2025年のプロ野球シーズンを締めくくるソフトバンクとの最終戦にて、8回まで自己最多の143球を投げ、14奪三振を記録した

しかし、11安打を許し4失点でチームは敗北し、今季の成績は10勝10敗となった

この結果、隅田はルーキーイヤーから4年連続で2桁の敗戦を記録し、球団史上の記録に並ぶことになった

隅田投手の成績と課題

隅田は23試合の先発登板で結果的に貯金ゼロとなり、1972年から75年まで活躍した加藤初選手以来50年ぶりの記録を達成した

「勝ちも負けも投げていたらつくことなので、正直言葉はないですね」と語る隅田

シーズン中の難しさに直面する中で、首脳陣の信頼の基にマウンドに立つ姿勢は評価される

一方で、チームが勝つためにはより多くの試合で「貯金」を作ることが求められている

ポスティング制度と来季の展望

西口文也監督(53)は、隅田の球種における奪三振の技術を評価しつつも、勝負所での詰めの甘さ、ランナーを出した際の連打改善が必要だとコメント

また、高橋や今井、平良といった投手たちが近い未来にメジャーリーグに挑戦する可能性も示唆されており、チームの先発陣に新たな力が求められている

隅田の自己成長への取り組み

来季に向けて、隅田は試合を通じてバッターの反応を観察し、そこから学びを得た

「今日はバッターの反応を見ながら投げました

(反応が)違う人もいれば、気持ち良く打たれた人もいた

収穫はありました

来年もっと良くなりたいという一心で思い切って変えてみました」と述べ、新しい戦略への取り組みを実践している

隅田知一郎投手の成長と課題が浮き彫りになる今季の結果は、彼が今後のキャリアにおいてさらなる飛躍を遂げるための指針となるでしょう。特に、各試合での反応を観察し、自己改善に取り組む姿勢には期待が寄せられます。チーム全体としても、敗戦の中から学び、次のシーズンでの成果を楽しみにしたいところです。
キーワード解説

  • 奪三振とは?:打者から三振を奪うことを指し、投手の力量を示す重要な指標です。
  • ポスティング制度とは?:日本のプロ野球選手がメジャーリーグに移籍する際に、チームが一定の金額を支払うことで交渉権を得る制度です。

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