4月5日に行われた中日戦(神宮球場)で、石山選手は2点リードの9回に登板し、見事にセーブシチュエーションである「イマキュレートイニング」を達成した
これは、1イニングを3人の打者を対してたったの3球で三振に取り、無失点で抑えるという驚異的な成績で、NPB(日本野球機構)では史上21人目の快挙であり、同様の記録を残したのは、1955年以来、なんと70年ぶりとなる
石山選手自身は「狙ったわけでもなく、運良くたまたまできたというだけですね」と謙虚に振り返ったが、その背後には高度なピッチング技術と相手打者への深い理解があった
抑えの役割は、チームがつないできた勝利のバトンを受け取り、しっかりとゴールへ導くことだが、これは簡単な仕事ではない
特に一球で逆転サヨナラになりかねないプレッシャーの中で投げることは、石山選手が実感できる責任の重さでもある
彼は「ボール球をスイングしてくれたというのもありますし、配球も良かったでしょうし、相手打者が何を狙っているかを考えながら投げていた」と、制球力と捕手・中村悠平選手との良好なコミュニケーションが、偉業達成に大きく寄与したことを明かした
その後、守護神としての役割を任されていた石山選手だが、7月中旬に上半身の怪我により約1か月の離脱を余儀なくされた
彼は「今年は本当に後半頑張りたいと思っていたが、前半に良い成績を残しながら怪我をしてしまった」と辛い気持ちを吐露
その言葉には、投手としての安定感を考慮した無念さが滲んでいた
来季には、1年間にわたって一定のパフォーマンスを維持し、さらにスコアボードに『0』を並べることを目指すと意気込んでいる
石山泰稚選手のイマキュレートイニング達成は、間違いなくNPB史上における記念すべき瞬間です。投手という役割は、非常に難しく、プレッシャーの中で冷静さを保つことが求められます。彼の謙虚さと努力が、素晴らしい結果を生み出したことに感動を覚えます。また、来季に向けての意気込みにも期待が持てます。
キーワード解説
- イマキュレートイニングとは?:イマキュレートイニングとは、1イニングの中で3人の打者を対して3球で三振を奪うことを指します。この記録は非常に難しく、投手の制球力や配球戦略が試される瞬間です。
- セーブシチュエーションとは?:セーブシチュエーションとは、試合終盤でリードを守るために登板する状況のことです。勝利を確実にするために、特に抑えの投手にとって重要な役割です。
- 抑え投手とは?:抑え投手とは、試合の終盤に登板し、リードを守る目的で投球する投手のことです。特に試合を締めくくる重要な役割を担っています。

