ヤクルト、戦力外通告で9選手に契約終了を通知

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プロ野球の第1次戦力外通告期間が29日に始まり、東京ヤクルトスワローズはドラフト1位入団の原樹理投手(32)、山下輝投手(26)、そして通算1426安打を記録した西川遥輝外野手(33)を含む9選手に来季の契約を結ばない意向を通知しました

この通告は2段階に分かれて実施され、第1次は10月10日まで、クライマックスシリーズ(CS)のファーストステージが終了した2チームのみが最終試合の日の翌日までとなります

第2次についての詳細は後日発表される予定です

原樹理選手のプロ生活と通告について

2016年のドラフト1位で入団した原樹理選手は、東京・北青山の球団事務所にスーツ姿で現れ、来季の契約を結ばないという通告を受けました

プロ10年目のシーズンにおいて、この知らせはとても大きなものでした

「いつか来ることなので、今がその時だということです」と彼は感情を語りました

記憶に残る活躍

東洋大学からヤクルトに進み、特に2019年にはチームが16連敗を喫した際に中4日で先発し、連敗を止めたことが記憶に残ります

2021年にはクライマックスシリーズ(CS)や日本シリーズにも登板し、リーグ優勝と日本一に貢献しました

2022年のシーズンには自己最多の8勝を挙げてチームを支えましたが、右肩や右肘の故障が影響し、昨季は7試合の登板に留まってしまいました

今年は1軍登板がなく、原選手は「ケガをしてしまい、全然貢献できなかった」と語り、感謝の気持ちを述べました

山下輝選手の現役引退の意向

また、原選手とともに通告を受けた山下輝選手は、左肘の故障に悩まされ、3年連続で1軍登板がありませんでした

「今年一年駄目だったら、やめようと思っていた」と明かし、現役引退の意向を示しました

彼は通算で2試合に出場し、1勝1敗、防御率1.46という成績を残しました

山下選手はリハビリに協力してくれたトレーナーに感謝の意を表し、今後の進路については「フロントの方に相談があったので、それを踏まえて決めていきたい」と述べています

今回の戦力外通告は、プロ選手にとって非常に厳しい決断であり、特に原樹理選手にとっては10年のプロ生活が一区切りとなる節目の時期です。彼はチームに多大な貢献をしてきたが、怪我に悩まされての通告は本人にとって辛い選択です。一方、山下選手も長年の努力の末の現役引退の意向を示しており、今後の進路がどうなるか注目です。
キーワード解説

  • 戦力外通告とは?:プロ野球における選手との契約解除のことを指します。チームは選手に対して来季の契約を結ばないという意思を伝えます。
  • ドラフトとは?:高校や大学、独立リーグなどから選手を選び、プロチームに入団させるための仕組みです。選手は選ばれた後、ドラフト契約を結ぶことになります。
  • クライマックスシリーズ(CS)とは?:日本のプロ野球において、リーグ分けの後に行われるプレーオフのことです。リーグ優勝チームが日本シリーズに進むための重要なステージです。

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