楽天、4年連続Bクラスが確定 三木監督の続投は不透明

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楽天イーグルスが2025年10月1日、4年連続となるBクラスが確定しました

今季は三木肇監督が5年ぶりに一軍指揮を執り、オリックスとクライマックスシリーズ(CS)争いを繰り広げていましたが、9月下旬に無念の6連敗を喫し、失速しました

昨年もシーズン終盤に8連敗を経験し、CS圏外に脱落

それだけに、今年も力不足が露呈しています

ただし、今季にはポジティブな要素も見受けられました

村林一輝選手がシーズン終盤まで首位打者争いを繰り広げ、黒川史陽選手や中島大輔選手、そして昨年のドラフト1位指名選手である宗山塁選手ら、若手選手たちの活躍が目立ちました

さらに、シーズン途中に加わったルーク・ボイド選手のパフォーマンスも、楽天にとって明るい材料となっています

しかし、投手陣には課題が残ります

リリーフ陣には西口直人選手、西垣雅矢選手、藤平尚真選手、則本昂大選手、鈴木翔天選手と力のある投手が揃っているものの、抑えを最後まで固定できず、先発陣の防御率3.79はリーグで最も崩壊しており、二桁勝利を挙げた投手が一人もいません

特に、期待されたエースの早川隆久選手が2勝8敗、防御率4.35と振るわず、40歳の右腕・岸孝之選手が先発陣で最多タイの6勝を記録したものの、それでも寂しい結果となっています

今後の三木監督の続投については、球団フロントが未定と強調しており、監督問題がシーズン終了時の恒例になりつつあることが指摘されています

過去には、2019年に平石洋介監督、2020年に三木監督が1年限りで交代した他、21年から23年までは石井一久GMが指揮を執り、その後も様々な監督が交代してきました

これでは強い組織を作るのが難しいとの声もあります

楽天OBも三木監督の起用法について言及しており、通算2000安打を達成した浅村栄斗選手や攻守の要とされる辰己涼介選手が打撃不振となった際にファーム降格を決断したことや、則本選手を抑えだけでなく多様な役割で起用するなど、実績に捉われない大胆な采配で若手選手が台頭した点は評価するべきとの意見が聞かれます

ただし、チームを勝たせる監督としての適性については、経験豊富な外部監督の招聘を検討するべきとの声も上がっています

この記事を通じて、楽天のシーズンの厳しい現実が浮き彫りになっています。特に若手選手の台頭は明るい材料ですが、監督の交代劇が続く中でチームの組織力が問われています。三木監督が若手を育てる一方で、チームを勝たせるためには経験豊富な指導者の招聘が必要だとも言えそうです。
キーワード解説

  • クライマックスシリーズとは?:プロ野球におけるプレーオフの形式で、各リーグの上位チームが勝ち残りをかけて戦う大会です。
  • 防御率とは?:投手の成績を示す指標の一つ。投手が1試合あたりに許した失点の平均を表します。
  • 若手選手とは?:まだプロでの経験が浅い選手や、成長途上にある選手のことを指します。

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