10月1日、東京ドームでの巨人とのシーズン最終戦で2-5と敗れたが、有終の美を飾ることはできなかったものの、選手たちの奮闘には一定の光が見えた
若手選手たちの奮闘
最終戦の先発投手には、ドラフト1位で入団した草加勝が選ばれた彼はルーキーイヤーにトミー・ジョン手術を受けたため、実質的に今季が初登板となる
初回に満塁から5失点を喫するも、その後は140キロ台後半の速球とスライダー、スローカーブ、亜大ツーシームを駆使し、4回途中まで5奪三振を記録した
今後の成長が期待される
投手陣の活躍
草加の後も、現役ドラフトで加入した伊藤茉央がピンチをしのぎ、ナッシュ・ウォルターズは3回無失点で5三振を奪ったまた、近藤廉も1回無失点で2三振を記録し、選手層が底上げされていることを証明した
打線の希望
打線は巨人に抑え込まれたが、福永裕基が9回に来季1号2ランを放ち、希望の光を投げかけたこれまで大きな怪我が続き、シーズンの大半を棒に振った彼が最後の試合で本塁打を記録したことは、今後のドラゴンズに期待を持たせる
タイトル争い
タイトル争いでは、松山晋也がセーブ王にはならなかったものの、元同僚のライデル・マルティネスとタイトルを分け合い、岡林勇希は自己最多のシーズン168安打を記録もはやドラゴンズの顔的存在となっている二人には、来季もチームをけん引してもらいたい
来季への期待
井上一樹新監督のもと、「どらポジ」を掲げて再出発した2025年シーズンが終了した4年ぶりの最下位脱出は良かったが、クライマックスシリーズ出場には届かなかった
来シーズンは球団創設90周年を迎え、記念すべきシーズンでの躍進を期して本稿を締めくくりたい
2025年シーズンを振り返ると、中日ドラゴンズは若手選手の成長とともにチームの未来への期待が高まります。特に草加選手や福永選手の活躍は、来季への希望を抱かせるものです。来年は新監督のもと、新たな挑戦が始まります。
キーワード解説
- トミー・ジョン手術とは？：肘の靭帯損傷に対する手術で、ピッチャーによく行われる手術です。
- 亜大ツーシームとは？：亜細亜大学出身の選手に多く見られるピッチングスタイルで、横へのキレが特徴的なフォーシームの一種です。
