この日は、阪神ファンからのリスペクトがひしひしと伝わってくる一日となった
阪神は6対2とリードする中、7回2死一塁の場面で原口選手に代打がコールされると、甲子園スタジアムは歓声に包まれた
原口選手は、近年代打として多くの試合で勝利の一打を放つ活躍を見せており、その存在はファンにとって欠かせない存在となっている
「燃えろ、燃えろ、原口」の大音量のコールに後押しされて打席に立った原口選手
初球からフルスイングで打ち込むも、外角球に空振りついてしまった
次の球もファウルとなり、最後の146キロ球には強く振り抜くも中飛となりアウトに
しかし、アウトになったにもかかわらず観客からは大きな拍手が送られた
原口選手はその後、一塁の守備につくことがアナウンスされ、さらに熱い歓声が響いた
試合後にはセレモニーが実施され、彼の努力と勇気を称える時間となった
しかし、原口選手はこの日でユニフォームを脱ぐわけではない
15日から始まるクライマックスシリーズ（CSファイナル）やその後の日本シリーズに向けて「現役」としてのスタンバイを続けることが強調された
原口選手は帝京高校から2009年にドラフト6位で阪神に入団し、これで16年目
これまで故障で育成再契約の苦難を経験してきたが、2016年には支配下復帰を果たし、念願の1軍デビューを果たした
また、2019年にはステージ3の大腸がん手術を受けるという大変な試練に直面したが、同年6月には復帰し、その後は多くの試合で活躍を見せ、ファンに勇気を与えた
原口選手は近年では代打の切り札としての存在感を際立たせてきたが、今季は9月13日の巨人戦での1安打が記録され、9月29日に今季限りでの現役引退が発表された
阪神の原口文仁選手の引退にあたるセレモニーは、彼のこれまでの活動に対するファンの感謝の気持ちが感じられる素晴らしいものでした。15日から始まるクライマックスシリーズへ向けて現役を続ける姿勢は、彼の熱意と挑戦精神を象徴しているようです。多くの困難を乗り越えてきた原口選手から受けた勇気や感動はファンにとってかけがえのないものです。今後の活躍が楽しみです。
キーワード解説
- 代打とは？試合で先発メンバー以外の選手が打席に立つことを指します。特に重要な場面での出場が多く、ゲームの流れを変える役割を担うことが多いです。
- クライマックスシリーズ（CS）とは？プロ野球のポストシーズンの一部で、プレーオフを勝ち上がることで日本シリーズの出場権を獲得するためのシリーズです。
- 支配下登録とは？選手がチームの一員として登録され、試合に出場する権利を得ることを指し、育成契約の選手はこれを経てプロの選手としてメジャーでプレーできるようになります。
- セレモニーとは？式典や催し物のことを意味し、選手の功績や引退を祝う際に行われる儀式です。
