出場は「4番一塁」としてのもので、彼は初回に2死という場面で迎えた第1打席で四球を選び、3回には2死一塁での第2打席でも再び四球を選びました
この打席では、前川の3ランホームランをお膳立てする形となります
さらに、5回1死の第3打席でも四球を選び、最終的には出塁率が3割6分2厘8毛に上昇しました
大山の出塁率は、当日までトップを走っていた巨人の泉口選手を7毛差で上回る結果となり、セ・リーグの出塁率王争いでは、残る2試合で広島の小園選手がライバルとなります
しかし、この日の試合は大山にとって個人的なタイトル争いよりも、試合中に原口文仁選手の引退試合であることが心に深く響いていました
大山は試合後、「いろんな思いがありますし、入団してからたくさんお世話になった
今日、試合に出てもらってファーストについてもらうというのを何とかしたかった
最後、実現できて本当によかったと思います
今日は原口さんのための試合ですから」と語り、感慨深い思いを明かしました
原口は大山にとって多くのことを教えてくれた先輩であり、その引退が彼に与える影響の大きさを感じさせるコメントでした
大山選手が原口選手の引退試合に特別な思いを持って臨んだことは、選手同士の絆を感じさせるエピソードです。個人の成果を超えたチームの絆を深める瞬間があったことは、観客にも感動的なものでありました。
キーワード解説
- 出塁率とは?野球において出塁率は、選手が出場した打席でどれだけメンバーが出塁(塁に出ること)したかを示す指標で、その計算式は「出塁数 ÷ 打席数」となります。出塁率が高い選手は、チームにとって非常に価値のある存在です。
- 四球とは?四球は、投手がボールを制球できずに、バッターに対して4回(基準となる球数)ストライクを投じずにボールが選ばれて与えられる出塁の一形態です。四球を得ることで、バッターは塁に出ることができ、チームの得点チャンスを広げます。

