この指名を受けた選手たちは、ファンやチームから大きな期待を寄せられ、主力選手としての役割を果たすことが求められる
しかし、すべての選手が期待に応えられるわけではなく、期待外れの結果に終わることも少なくない
今回は、福岡ソフトバンクホークスがドラフト1位で指名したものの、期待を裏切る成績に終わった選手たちを振り返る
巽真悟
巽真悟(たつみ しんご)は、福岡ソフトバンクホークスに入団した右投左打の選手である彼は182cm、79kgの体格を持ち、1987年1月10日に生まれた
彼の野球キャリアは新宮高から始まり、その後近畿大に進学
近畿大では春季リーグでの活躍が目立ち、特に京都大学相手に23奪三振を記録し、同志社大学戦ではノーヒット・ノーランを達成するなど華々しい成績を残した
これを背景に、2008年のドラフトでは福岡ソフトバンクホークスから1位指名を受け入団する
しかし、プロ入り後は思うような結果を残せなかった
プロ1年目の2009年にはウエスタン・リーグで20試合に登板し、105回1/3の投球で80奪三振とリーグトップの成績を収めたが、一軍ではわずか1イニングのみの登板に終わった
プロ2年目には一軍の先発の一角を任されるも、結局3試合の登板にとどまり、プロ3年目の2011年には一軍登板がないままシーズンを終える
その後も2012年から2014年には一軍で登板する機会はあったが、結果にはつながらず、特にキャリアハイは2013年の6試合に留まった
初勝利は2015年8月11日のオリックス戦で、4点リードの状況から登板し、味方のサヨナラ本塁打によって得たものである
同年の成績は7試合で1勝0敗1ホールドポイント
しかし、その後の登板はなく、2016年オフには戦力外通告を受け引退した
巽はプロ7年間で24試合に登板し、1勝4敗1ホールド、防御率7.50という成績を残したものの、厳しいプロの壁に直面した
引退後はBCリーグ・栃木ゴールデンブレーブスで投手コーチを務め、現在は茨城アストロプラネッツの選手兼監督として活動している
彼の経験は、若手選手たちにとって貴重な指導となっているかもしれない
巽真悟選手の話を通じて、プロスポーツ選手が直面する厳しい現実を感じます。特に期待されて入団した選手が思うような成績を残せず苦しむ姿は、夢を追う多くの若者にとって印象的であり、職業の難しさを教えてくれます。引退後も指導者として活動する巽選手の存在は、若手選手にとって良い手本として機能していると言えるでしょう。
キーワード解説
- ドラフトとは?ドラフトは、プロスポーツチームが選手を選ぶ制度で、特に高校や大学からの新たな才能を発掘するために行われます。
- ノーヒット・ノーランとは?ノーヒット・ノーランは、ピッチャーが相手チームにヒットを打たれず、9イニングすべてを投げ切る投球のことを指します。
- 奪三振とは?奪三振は、ピッチャーがバッターを三振に仕留めることを言い、投手の能力を測る重要な指標の一つです。

