この試合は、1960年夏と1961年春に甲子園を連覇した歴史を持つ法政二が、1992年以来の秋季関東大会出場を決めた重要な一戦となりました
試合終了の瞬間、一塁側スタンドからは観客の歓声が響き渡り、古豪復活の喜びが高まりました
そんな中、4番を打つ榑松正悟二塁手（2年）は冷静さを保ち、「古豪だからと言って意識してはない
イチからチームを作っていこうという思いで野球をやっています」と語りました
試合の主導権を握る起点となったのは、榑松選手による初回の先制2ランホームランでした
2死一塁の場面で、甘いストライクを逃さずフルスイングを決め、右越えに打ち込むと、その瞬間チームに勢いが生まれました
榑松選手は自分を「中距離打者」と分析し、「右中間や左中間を抜くライナーが持ち味」と自信を見せました
さらに、榑松選手の父、伸介さんは巨人のスカウトディレクターとして活躍しており、「スポーツはケガなどのリスクがあるが、勉強は裏切らない」と教えています
榑松選手は、父の期待に応えるため、努力を重ねて日々文武両道に励んでいます
この日の朝、父から「打てなくてもいいから、勝ってこい！」と送り出された榑松選手は、その期待に応える結果を出しました
絹田史郎監督は、榑松選手の勝負強さを称賛し、「ここで打ってほしい場面で、必ず一本打ってくれる」と彼の存在がチームに与える影響を強調しました
これから開幕する秋季関東大会（10月18日、山梨）の出場は、来春のセンバツ出場への大きな一歩となります
榑松選手は、「どんなピッチャーでも、自分のバッティングをしてチームに貢献する一本を打ちたい」と意気込みを見せています
法政二の33年ぶりの決勝進出は、チームの復活を象徴しており、榑松選手の活躍が大きな役割を果たしました。彼の落ち着いた姿勢と自信は、将来の可能性を感じさせます。この試合を通じて、チーム全体が一つの目標に向かって共に成長していることが明確になりました。
キーワード解説
- ホームランとは？野球において、打者が打った球がフェンスを越えることを指し、得点が入る重要なプレーです。
- 文武両道とは？勉強とスポーツの両方をしっかりと行うことを意味します。
- 監督とは？スポーツチームを指導する人のことを指し、選手の成長や戦術を考える重要な役割を持ちます。
