高校時代には愛知大会でコールド負けを喫したが、進路を真剣に考える中で中日ドラゴンズの練習に参加することになった
平野氏が誘ったのは犬山高校の先輩、本多逸郎氏
彼は1948年に母校を決勝に導いた実績を持ち、後に中日ドラゴンズに入団
引退後もコーチやスカウトとして活躍した
本多氏の誘いを受け、平野氏は中日球場の秋季練習に参加することに
初日は雨天で、室内ブルペンに参加することになった
そこで出会ったのが鈴木孝政氏
鈴木氏はドラフト1位で入団し、その力強い投球に圧倒された
平野氏は、この経験を通じてプロの世界の厳しさを実感したという
しかし、試験の結果は芳しくなく、本多氏からは大学か社会人に進むようアドバイスを受ける
「今回は縁がなかった」と言われた平野氏は心の中で「不合格」と受け止めた
その後、名古屋鉄道管理局からのセレクション案内があり、参加すると幸運にも合格しそうな手応えを感じた
一方で名古屋商科大学の杉浦監督から特待生としてのオファーをもらい、家庭の事情を打ち明けた結果、特待生として大学に進学することになった
過去には両親を早くに亡くし、姉は大学に行けずにいた平野氏は、成長のための選択を迫られた
1974年4月、平野氏は名古屋商科大学に特待生として入学
寮生活では困難な環境に直面しながらも、特にランニングのきつさを経験
この厳しい環境が後の俊足選手としての基盤を作り上げたという
平野氏は1955年生まれで、名古屋商大から77年にドラフト外で中日ドラゴンズに入団
プロ選手として活躍した後は指導者としても手腕を発揮し、現在はクラブチーム山岸ロジスターズの監督を務めている
平野謙氏のストーリーは、プロ野球選手を目指す人々にとって励みになる内容です。厳しい環境の中で成長し、選択を迫られる中で道を切り開く姿は、多くの人に希望を与えています。
キーワード解説
- プロ野球とは？：プロ野球は、プロの団体に所属するスポーツ選手が行う野球のリーグで、日本では特に人気があります。
- ドラフトとは？：ドラフトは、プロスポーツチームが高校や大学、それまでのアマチュア選手から選手を選ぶ制度のことです。
- 特待生とは？：特待生は、特別な才能や能力を持つ学生に対し、学費が免除されるなどの条件で受け入れられる学生のことを指します。
