鈴木翔天、怪我を乗り越え楽天の中継ぎ陣を支える

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 圧巻の投球だった

9月17日の日本ハム戦(楽天モバイル)で、左腕の鈴木翔天が延長10回に4番手でマウンドに上がり、同点という緊迫した状況下で1回を無失点に抑え、今季18ホールド目を達成した

鈴木選手はチームの延長11回サヨナラ勝ちに大きく貢献した

 2023年のシーズンには自己最多の61試合に登板し、特に中継ぎとしての役割を全うした

鈴木選手は、プロ野球における「ホールド数」、すなわち試合が接戦の際に後続投手に引き継ぐ前に抑えた回数が18に達し、ファンを驚かせた

しかし、彼の今季は順調ではなかった

昨オフに侍ジャパンに招集された際、左肘に痛みを抱え、リハビリを経て春季キャンプは二軍スタートとなった

 鈴木選手が呼び起こしたさらなる苦労は、投球フォームの改善であった

「どうしても、腕が体から離れる変な癖がついてしまった」という彼の言葉が示すように、投球時に腕が体から離れる傾向があり、十分な力を球に乗せることができなくなっていた

これを克服するために、腕が体に巻きつくような意識を持ち、地道に投げ込みを続けた結果、彼はようやく本来のスピードとキレを取り戻した

 日本ハム戦では、先頭の水谷瞬選手をフォークで左飛、続く代打の松本剛選手を147キロの直球で遊ゴロ、最後には石井一成選手を149キロの直球で空振り三振に仕留め、最速150キロを記録した

疲れがたまる終盤戦に突入しても、彼の剛球は健在である

 今季の鈴木選手は46試合に登板し、2勝4敗、19ホールドを記録

防御率は2.36と安定した成績を残した

彼が目標に掲げた「キャリアハイ」の登板数には届かなかったものの、怪我を乗り越え、今季も楽天のリリーフ陣の柱として輝き続けたことは確かである

鈴木翔天選手のリハビリテーションやフォーム改善の努力は、彼のプロフェッショナリズムを示しています。怪我を乗り越えて再び強い投球を披露する姿は、多くのファンに勇気を与えることでしょう。中継ぎ投手としての役割を全うし続ける彼の今後の活躍が期待されます。
キーワード解説

  • ホールド数とは?試合が接戦の場合、後続投手に引き継ぐ前に点を与えずに抑えた回数を表します。
  • 投球フォームとは?投げる際の選手の体勢や動作のことを指し、適切なフォームが球の速度や精度に大きな影響を与えます。

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