最下位脱出へ!どらポジの構想とケガ人続出の逆境
3年連続最下位という逆境の中、誕生した井上ドラゴンズは「どらポジ」を掲げ、ポジティブに戦うチームを目指しましたその中心人物として井上一樹監督が選ぼうとした福永裕基選手でした
しかし、シーズンが始まると構想は脆くも崩れ去り、福永選手が右膝靭帯損傷、石川昂弥選手は開幕から絶不調で二軍での調整に追い込まれました
一方、高橋宏斗投手も昨年に比べて期待が高まっていたため、成績が8勝10敗と負け越すという誤算となりました
このような逆境にもかかわらず、チームを支えていたのが松葉貴大投手です
前半戦では7勝を挙げ、後半戦こそ負け越したものの、自身初の規定投球回を達成しました
また、戦力外から這い上がった上林誠知選手は、6年ぶりの二桁本塁打と自己最多の盗塁を記録しました
さらに、ブライト健太選手は代打として打点12を記録し、勝負強さを発揮
一方、細川成也選手は読売ジャイアンツの新守護神ライデル・マルティネス投手を打ち砕く本塁打を放ち、勢いをつけ、最終的に20本塁打をマークしました
ジェイソン・ボスラー選手もケガから復帰し、13本の本塁打を記録したものの、長い負けが続いた中、金丸夢斗投手は10試合目にしてやっと初勝利を飾りました
また、ルーキーの石伊雄太選手は木下選手の離脱後、76試合でスタメンマスクを被り、攻守に存在感を発揮しました
37歳のベテラン大野雄大投手は、5年ぶりに二桁勝利となる11勝4敗を記録し、キャリアハイの成績を収めました
その結果、一時は3位に迫る成績を記録したものの、最終的には4位でシーズンを終えました
しかし、岡林勇希選手は168安打を記録し、自己2度目となる最多安打のタイトルを獲得
また、松山晋也投手は新守護神として46セーブを記録し、最多セーブのタイトルを獲得しました
シーズン終盤には、二軍で汗を流してきた若手選手たちが登板し、経験を積む機会も与えられました
最後に、井上一樹監督は「来年はさらに皆さんが興奮して、夜も眠れないような1年を目指します
本当に1年間ありがとうございました」と締めくくりました
井上一樹監督が率いるドラゴンズは、逆境の中でポジティブな姿勢を貫き、多くの選手が期待以上の成績を残しました。今年はケガ人が続出しましたが、若手選手やベテラン選手の活躍もあり、最終的には4位に終わったものの、来年へ向けた希望のあるシーズンでした。
キーワード解説
- 「どらポジ」とは?:ドラゴンズの選手たちがポジティブな姿勢でプレーすることを目指したスローガンです。
- 「靭帯損傷」とは?:関節の靭帯が切れたり、痛んだりすることを指し、選手にとっては長期のリハビリが必要になるケガです。
- 「規定投球回」とは?:一定の試合数で投げる必要がある投球回数のことを指し、投手としての成績を評価する基準の一つです。

