埼玉西武ライオンズ、ポスティング制度を通じてメジャー移籍の道を模索中
埼玉西武ライオンズが高橋光成投手(28)に対して、ポスティング制度を利用したメジャーリーグ移籍を許可する方向で進めていることが分かったポスティング制度とは、日本のプロ野球選手がメジャーリーグチームに移籍を希望する際に、球団がその選手の交渉権を他球団に譲渡する仕組みである
高橋選手は昨シーズンに15試合に登板するも、驚くべきことに0勝11敗を記録した
今オフにはメジャー移籍の話が挙がっていたものの、成績から十分な評価が得られず、そのために移籍は見送られた
しかし、今季は8勝8敗、防御率3.13という成績を収めているが、与えられた投球機会は少なく、メジャーからの声がかかるかどうかは依然として不透明である
スポーツ紙の記者によると、今季は来季に向けたチャンスが与えられる可能性も高まっているが、マイナー契約となる危険もある
ただし、来年には海外フリーエージェント(FA)権を取得し、移籍に際して譲渡金がかからないため、球団にとってはそれが一つの選択肢となっている
今井達也選手もメジャー移籍へ向けた動きか
同じく西武に所属する先発投手の今井達也(27)選手についても、メジャー移籍の可能性が浮上している9月27日付のスポーツ報知によると、今井選手はポスティング移籍を視野に入れ、球団と密接に交渉を続けているという
しかし翌日のサンケイスポーツの報道では、球団がその会談を認めない方針を示している
報知の記事は今井選手側からの情報リークである可能性が高く、来オフのポスティング容認に向けた布石の一つとも考えられる
もし高橋選手と今井選手の両方が移籍してしまうと、昨年最下位から立ち直りつつあるチームにとっては大きな痛手となる
特に今井選手は過去3シーズンで2桁勝利を上げており、その移籍が実現すれば球団は相当な譲渡金を得ることが期待できる
プロ野球史上初となる同一球団からの複数選手のポスティング移籍が実現すれば、注目を集めることは間違いない
「週刊新潮」2025年10月9日号より掲載今回の高橋光成選手と今井達也選手のメジャー移籍の話は、西武ライオンズにとって非常に重要な局面を迎えていることを示しています。特に高橋選手が昨シーズンの成績が影響している一方、今井選手の可能性についても注目が集まります。チームの将来を左右するかもしれないこの移籍話は、ファンや球団にとっても気になるニュースです。
キーワード解説
- ポスティング制度とは?日本のプロ野球選手がメジャーリーグに移籍する際に、選手の交渉権を他球団に譲渡する仕組みのことを指します。
- マイナー契約とは?メジャーリーグの下部リーグにあたるマイナーリーグでプレイする契約のことで、メジャー契約とは異なり、給料が低いため多くの選手には厳しい選択となります。
- 海外フリーエージェント(FA)権とは?選手が特定の球団に所属していない間に複数の球団と交渉する権利のこと。FAを取得した選手は、譲渡金が発生しないため、自由な移籍が可能となります。

