元レッドソックス外野手マイク・グリーンウェル氏、62歳で死去

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 メジャーリーグベースボール(MLB)の伝説的外野手で、阪神にも所属したマイク・グリーンウェル氏が、日本時間10月10日に62歳で亡くなったことが、ボストン・レッドソックスから発表された

グリーンウェル氏は、8月に甲状腺がんを公表し、闘病生活を送っていた

 グリーンウェル氏は1982年のドラフトでボストン・レッドソックスから3巡目(全体72位)で指名され、1985年にメジャーデビューを飾った

彼のキャリアの中で、1988年には『シルバースラッガー賞』を受賞

この賞は、各リーグの最優秀打者に贈られるもので、特に攻撃力を重視したものである

さらに、1989年には2年連続でオールスターゲームに出場し、ファンの記憶に残る選手となった

 グリーンウェル氏は、レッドソックスでの12年間の在籍中に、通算1400安打、打率3割3厘、130本塁打、726打点を記録し、「ミスターレッドソックス」との愛称で親しまれた

1997年には、阪神タイガースに加入し、当時の球団史上最高の年俸約3億6000万円で契約が交わされた

しかし、背中の痛みと自打球による怪我が響き、出場はわずか7試合にとどまり、その後現役を引退することとなった

 阪神での成績は、出場7試合、26打数6安打、打率2割3分1厘というものであったが、グリーンウェル氏は「お金のために野球をしているのではない」と、年俸の約4割にあたる返金を申し出るなど、高いプロ意識を示した

阪神の吉田義男監督は彼を「竜巻のように去ってしまった」と惜しんだ

 引退後、グリーンウェル氏は遊園地や農場を経営し、自動車レースのNASCARにも参加した

また、2008年にはレッドソックスの殿堂入りを果たし、リー郡委員会に任命されるなど、政治家としても活動していた

 レッドソックスの公式声明では、「球団殿堂入りの選手、マイク・グリーンウェル氏の逝去を深く悲しんでいます

彼はレッドソックスのユニホームでキャリアを全うし、フェンウェイパークとフォートマイヤーズで愛された存在でした

」と表現された

元阪神の桧山進次郎氏は、グリーンウェル氏を「非常に努力家で、常にチームのことを最優先していた選手」として偲んだ

 グリーンウェル氏は、1963年にケンタッキー州で生まれ、高校から直にレッドソックスに入団することで、野球キャリアをスタートさせた

メジャーリーグでの彼の活躍が多くの人々に影響を与えたことは間違いない

マイク・グリーンウェル氏の訃報は、野球ファンにとっても衝撃的なニュースであり、彼の才能と情熱が再評価されるきっかけになるだろう。彼はメジャーリーグだけでなく、阪神でもその名を知られる存在となり、日本の野球界にも影響を与えた。彼の人柄や努力は、多くの選手にとっての手本であり続けるだろう。
キーワード解説

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