広島カープの育成選手ドラフトを支える松本有史スカウトの熱い思い

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2005年に実施された『育成選手ドラフト』では、広島東洋カープがこれまでに37選手を獲得しています

特に注目されるのは、スカウトの松本有史氏が育成選手として指名した大盛穂(おおもり・みずほ)選手と二俣翔一(ふたまた・しょういち)選手です

彼らの獲得秘話と松本スカウトの育成選手に対する思いを紹介します

育成選手とは?

育成選手とは、プロ野球チームが育成契約を結んだ選手のことを指します

この契約は、選手が支配下選手(いわゆる正選手)となる前の準備段階として用いられ、この制度によってチームは有望な若手選手を獲得しやすくなります

育成選手は、一定の条件を満たすことで支配下登録を目指します

大盛穂選手の獲得秘話

松本スカウトが特に印象に残っているのが、2018年の育成ドラフトで指名した大盛穂選手です

静岡産業大学出身の彼は、当時無名校に所属していましたが、優れた外野守備と走塁能力が評価され、チームが伸びしろのある選手として指名したのです

松本スカウトは、大盛選手が支配下登録を果たしたことに喜びを感じつつ、もっと早くその機会が与えられてもよかったのではと振り返ります

二俣翔一選手の特徴

次に紹介するのは、2020年育成ドラフト1位指名の二俣翔一選手です

彼は高校時代からその強肩で評価されており、松本スカウトは他球団が指名する前に育成選手として獲得するよう強く勧めました

現在、彼は開幕スタメンに名を連ねていますが、一軍での活躍にはまだ挑戦が必要です

育成選手の厳しい現実

育成選手たちは、支配下選手になるためには、特に高い意識と努力が求められます

多くの育成選手が一軍での活躍を目指して練習に励んでいますが、実際には厳しい競争が待ち受けています

例えば、福岡ソフトバンクホークスでは三軍や四軍が設置されており、育成選手も多くの試合経験を積むことが可能ですが、カープではその環境が制限されています

松本スカウトの育成選手への愛情

松本スカウトは、担当した選手すべてに対して親のような思いを抱いているといいます

彼は、選手たちが一軍で活躍することを心から願い、声をかけることでその成長を見守っています

選手たちには自分の持ち味を活かし、一歩踏み出す勇気を持って挑戦してほしいと願っています

松本スカウトのインタビューからは、育成選手に対する愛情と期待が伝わってきます。彼が指名する選手たちは、特異な能力を持ち、育成選手としての厳しさの中で成長を続けています。一軍で活躍するためには、日々の努力と強い意志が不可欠です。
キーワード解説

  • 育成選手とは?選手が支配下選手へと成長するための準備段階として契約される選手のこと。
  • 支配下登録とは?選手がプロチームの一員として正式に契約されることを指す。
  • 強肩とは?投球や送球の力が強い選手を意味し、守備において特に重宝されるスキル。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。