中崎翔太が通算500登板を達成、復活した守護神の軌跡

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
広島東洋カープの中崎翔太選手が、9月12日の中日戦(マツダスタジアム)でプロ野球史上113人目となる通算500登板を達成しました

この偉業は、選手としての長いキャリアを象徴するものです

中崎選手はこの記録を達成するにあたり、「僕は三振を取るタイプではないので、野手の皆さんが懸命に守ってくれたおかげで、これだけ登板を重ねることができたと思っています」と惜しみない感謝の意を示しました

厳しい道のりを乗り越えて

中崎選手は、2016年から2018年にかけてチームの守護神として活躍し、リーグ3連覇を支えましたが、近年は故障に悩まされていました

特に、2019年には右膝、2020年には右上腕の手術を受けるなど、数々の厳しい状況を乗り越えてきました

しかし彼は「球が行かなくなったときに、どう工夫して抑えるかをしっかり考えるようになった」と語り、経験を重ねることができたと振り返りました

若手とのコミュニケーション

最近では坂倉選手など若手選手とのバッテリーを組む機会が増えており、その密なコミュニケーションによって投球の円熟味を増しています

51登板を記録した今季は、18年の68登板以来の好成績であり、来季は34歳のシーズンを迎えます

印象に残る初登板

500登板の中で、新たな節目を迎える中崎選手が最も印象に残っている試合は、プロ初登板となった2012年の中日戦です

この試合で彼は平田良介選手に本塁打を打たれましたが、「ずっと忘れない

“しっかりやらないと”という思いにさせてくれた」と、その初登板の経験は今も彼の心に鮮明に残っています

これからの展望
現在、彼は100セーブ&100ホールドを達成する期待もかかっており、残り3ホールドでその記録に迫っています

「500登板は通過点に過ぎない」と語る中崎選手は、「まだまだチームのために」という強い気持ちを持ち続けています

中崎翔太選手の500登板達成は、彼のプロ野球人生の集大成ともいうべき出来事です。長いキャリアの中で、数々の困難を乗り越え、さらに若手選手との協力も促進している彼の姿勢は、今後の球界においても重要なモデルケースとなるでしょう。
キーワード解説

  • 通算500登板とは?プロ野球の選手が公式戦に出場した回数のこと。試合への出場の記録であり、選手としてのキャリアを示す重要な指標。
  • 守護神とは?野球において、試合終了間際に登板し、試合の勝利を守る役割を担う特に信頼された投手のこと。
  • セーブとは?試合の終盤に登板した投手が、リードを守り抜いて勝利に貢献した場合に与えられる記録。
  • ホールドとは?試合中にリードを保ちつつ登板した投手が与えられる記録で、勝利に直結する重要な役割を担った証。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。